ハノイで26歳の女性が体の痒みが止まらず、内服薬や塗り薬でも症状が治まらなかったので、病院で診察を受けたところ体内から7種類の寄生虫が見つかった。
7月3日、中央熱帯病院感染症科のレ・バン・ティエウ医師は、検査の結果、この女性から回虫や線虫など7種類の寄生虫の陽性反応が出たと発表した。同時にこれだけ多くの寄生虫に感染するのは稀なケースだという。
この女性は生肉などを食べる習慣はないが、生の野菜はよく食べていたと話している。ティエウ医師によれば、生野菜は不衛生なことがあり、寄生虫の原因になりうる。
医師は3~4種類の駆虫薬による21日間の治療を指示した。1種類の寄生虫を駆除した後で、次の寄生虫の治療を継続する必要がある。検査の結果、患者の脳、筋肉、その他の臓器には異常が見られなかった。
医師によれば寄生虫の原因の99%は、加熱が不十分だったり不衛生な食べ物を摂取したことによるもので、稀に裸足で歩いているときに皮膚から感染することがある。
肝吸虫に感染すると、肝臓が損傷され、食欲不振や倦怠感を引き起こすことがある。また、犬回虫や猫回虫に感染すると体が痒くなり生活にも支障をきたすことがある。蠕虫感染症や寄生虫感染症は、発見が遅れると中枢神経が損傷を負い、発作や痙攣を引き起こすなど重篤な症状になる可能性もある。
ティエウ医師は、市民に対して飲食物の衛生原則を遵守し、生肉や珍しい動物の肉を食べないように注意喚起する。充分に加熱した食品や飲料を摂取し、年3回、4ヶ月おきに駆虫薬を服用(服用量は年齢によって異なる)し、寄生虫に感染した場合は、速やかに病院で治療を受ける必要がある。
出典:03/07/2023 VNEXPRESS
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