ベトナム水産品輸出加工協会(VASEP)によれば、ベトナムの韓国へのマグロ製品の輸出額が大幅に増加しており、特にツナ缶の輸出は前年同期から約5倍に増加している。
VASEPによれば、ベトナム産ツナ缶の韓国への輸出量が著しく増加している一方で、その他の主要輸入国への水産品輸出が減少している。税関の統計データによれば、2023年7月末時点で韓国へのマグロ製品の輸出額は前年同期比2.5倍の約700万USDとなっている。
輸出されているマグロ製品の中では、加工品や缶詰が急増しており特にツナ缶は468%も増加している。
2023年7月末までのベトナム産ツナ缶の韓国への平均輸出単価は3.2~3.5USD/kgだ。マグロの加工冷凍製品の平均輸出額は、4.7~6.0USD/kgとなっている。
現在、Tuna Vietnam、Nha Trang BayとPhat Trien Seafoodの3社が最も韓国へのマグロ製品の輸出が多く、3社だけで金額ベースの64%を占めている。
VASEPによればウォン安の影響で輸入品が値上がりしているにもかかわらず、韓国がベトナムを含めた世界各国からマグロ製品の輸入を増加させている理由は、韓国国内の漁獲量減少にある。また、ツナ缶の需要が高まっているのは、不況の影響で消費が落ち込み安価な水産品が好まれるようになっているからだ。
韓国にとってベトナムは世界で8番目に大きなマグロ製品の輸入先だったが、2023年上半期だけで見るとタイやイタリアを抜いて世界最大のマグロ製品供給国となっている。世界貿易センター(ITC)のデータによれば、過去6か月で韓国のマグロ製品輸入量は7%減少したが、ベトナムだけは4倍以上に増加している。
ベトナムのツナ缶は、韓国の総輸入量の77%を占めており、次いでタイが16%を占めている。
出典:04/09/2023 VNEXPRESS
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