2023年7月末時点の個人の銀行預金残高が、約6390兆VNDと昨年末時点から9%近く増加し、過去最高水準となった。
これは、ベトナム国家銀行が発表した最新のデータによるものだ。それによれば、7月には銀行への個人預金額が6兆7000億VND増加した。増加率としては時期的な影響もあって今年初めごろの平均増加率は下回っている。過去数年を見ても7月の預金額増加率は、年初の平均を下回ることが多い。
7月末時点の定期預金金利は、年初に比べると大幅に低下しているが、多くの銀行では依然として12か月定期に年7%を超える金利を設定している。金利の低下傾向は過去2か月継続しており、10月の定期預金金利は一部の条件下ではコロナ時期を下回っている。
新型コロナ期間中の低金利環境では、キャッシュフローが株式や不動産などの投資チャンネルに大きくシフトしたが、ある銀行幹部は、現在の低金利では同じ状況にはならないと指摘する。新型コロナによる生産と消費活動の中断は終わり、不動産市場は一連の調整を受けて低迷しており、利益を求める資金の流れはより慎重になっているからだ。
個人の預金とは対照的に、組織・団体の預金額は、7月に約74兆2000億VNDの純引き出しとなっており、これによって銀行の預金残高は年初と比べて減少した。具体的には企業や労働組合の7月末時点の預金残高は約5910兆VNDとなり、昨年末から0.74%減少している。
出典:07/10/2023 VNEXPRESS
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