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【国際】チン首相、ASEAN諸国首脳と精力的に会談

ベトナムとタイは米輸出をはじめ様々な品目における貿易の円滑化を進め、早期に貿易額を250億USDまで引き上げたい考えだ。

12月17日に東京で開催された日本とASEANの50周年記念首脳会議においてファン・ミン・チン首相は、タイのスレッタ・タビシン首相と会談し、ベトナムとタイの貿易総額を早期に250億USDまで引き上げることで合意した。

両国は貿易条件を緩和し、米輸出などの得意分野での協力を強化することでも一致した。

タイはベトナムにとってASEAN最大の貿易相手国であり、2022年度の貿易総額は215億USDに達している。タイはまた、ベトナムにとって世界第9位のFDI投資国でもある。

同じ日にファン・ミン・チン首相はフィリピンのフェルディナンド・ロムアルデス・マルコス大統領とも会談をおこない、米を将来的な協力強化品目にすることで合意した。これは、ASEAN地域並びに世界の食糧安全保障の安定を目指したものである。

フィリピンは現在、世界で最もベトナム産米を輸入している国だ。2023年1月から9月までのベトナムからフィリピンへの米の輸出量は240万トン、金額にして15億USDに達している。

ベトナムの農業農村開発省のデータによれば、ベトナムは2023年11月までに44億USD以上の米を輸出している。米の平均輸出価格は、昨年同期比17%増の1トンあたり568USDで、一時期には650USDまで上昇したこともあった。

ベトナム、タイ、フィリピンの首相は食糧の生産と輸出協力の他にもメコン川流域の開発協力を促進し、南シナ海問題や気候変動問題に対するASEANの立場を支持することで合意した。

特にベトナムとタイは、DX、GX、循環経済などの新たな分野に焦点を当てた両国の利益確保に基づく”スリーコネクション”イニシアチブを展開していくことで合意した。

同じ日にファン・ミン・チン首相は、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相とも会談をおこない、バランスの取れた2国間貿易を発展させ、貿易障壁を排除することで合意した。両国はまた、企業や投資家にとって好ましい環境を創出するため、クリーンエネルギー、デジタルトランスフォーメーション、グリーン経済などの新しい分野での協力を促進する。

この会談でマレーシアのアンワル首相は、マレーシア国民がミャンマーから避難する際のベトナム政府の支援に対して感謝の意を表した。アンワル首相は、重要な問題を解決するために両首脳と両外務省のホットラインを維持することを提案した。

ファン・ミン・チン首相は、12月15日から18日まで日本の岸田首相の招待に応じて、日・ASEAN友好協力50周年特別首脳会議に参加するため日本を訪問し、ASEAN諸国の首脳と精力的に会談をおこなった。

出典:17/12/2023 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載