6月10日未明からの豪雨によりハザン市内で、洪水が発生し、一部の地域では浸水が2m以上の深さにまで及んだ。ハザン省内のホアンスーフィー県とクアンバー県では、6月10日の早朝に洪水と土砂崩れにより3人が死亡した。
6月10日の午前3時からハザン市内で豪雨が発生した。30分後には周囲の山の峰から水が滝のように道路に流れ落ちた。
フーンティエン村の市場でバイク販売店を経営しているグエン・クーンさんは、水位が急激に上昇し、避難させる暇もなく1階においてあった数十台のバイクが水没したと話す。
「現在、村の周りでは2m以上浸水している場所もあります。警察と軍が出動して住民を避難させたり、水没した車を引き上げたりしています」とクーン氏は述べた。
一部の住宅地では、水位が高くなったため屋根に避難して救助を待つ住民の姿も見られた。市内中心部のチャンフー通り、バーチェウ通り、グエンチャイ通り、グエンバン通りなどの主要な道路は20~60㎝完遂し、交通が麻痺した。
気象庁によれば、6月9日の午後7時から10日の午前9時までにハザン市内で120mm、ホアンスーフィー県で150mm、バククアン県で230mm、ヴィースエン県で320mmの雨量が観測されている。ハザン市の観測所によればロー川の水位は、午前4時30分の時点で、第3警戒水位を0.05m上回っており、今後数時間でさらに1m上昇すると予測されている。
水路管理局の統計によると6月10日の正午時点で、ハザン市内の39か所で350戸が浸水被害を受けており、市内の多くの主要道路が冠水している。
ホアンスーフィー県では、午前2時ごろバイクで川を渡っていた親子が流され、午前8時頃に遺体となって発見された。クアンバー県でも大雨の影響で土砂崩れが発生し、下敷きとなった女性が死亡している。
また、トゥアンホア村とタイントゥイ村にあった2本の吊り橋が川に流され、ヴィースエン県の5つの道路で土砂崩れが発生し、省道177号線は、土砂崩れのために一部区間が通行止めとなった。
前日の6月9日の午後にもハザン市では大雨が降り、山からの水が滝のように道路に流れ込んでいた。この影響で、旅行者を載せたバスやトラック、バイクなどが約1時間にわたって足止めされた。
出典:2024/06/07 VNEXPRESS提供
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