8月3日、第13期ベトナム共産党中央委員会は、100%の得票率でトー・ラム国家主席を2021年から2026年度の党書記長に選出した。
会議の直後におこなわれた共産党中央委員会事務局の発表によれば、党の規定と政治局の人事方針に基づき、党中央委員会は、民主的な議論の結果、100%得票という最高レベルの合意により、政治局員かつ国家主席のトー・ラム氏を第13期党中央委員会書記長に選出した。
就任後の中央委員会での3分余りの演説で、トー・ラム書記長兼国家主席は、”自主、自信、自助、自立、民族の誇り”という精神を最高レベルで発揮し、全身全霊をかけて努力することを誓った。同氏はまた、ベトナム共産党の構築と是正を促進し、汚職や消極的な活動を防止し、ベトナム共産党が強くあり続けるために、献身的に犠牲をいとわず努力すると断言した。
トー・ラム新書記長は、中央執行委員会、政治局、第13期党書記局が提案された政策を成功裏に実行するために力を結集する、強力な中核グループとなることを信じていると決意を述べた。さらに、それによって強固な基盤を固め、ベトナムを社会主義志向の先進国に変貌させたいと述べた。
トー・ラム新書記長によれば、最近の政策は党の結束を強化し、国民の団結、統一、信頼を強化している。今後、ラム新書記長は、各レベルの党人事を含めた14期共産党大会の成功を目指して、業務の組織化に向けた指導に注力する。
「前途は多難だが党の団結と賢明な決定によって我々は、祖国をさらに繁栄させ、国民はますます豊かで幸せになり、確実に社会主義の実現に向けて進むでしょう」とトー・ラム新書記長は述べた。
トー・ラム氏は現在67歳で、フンイエン省バンザン県出身だ。同氏は、第11期から13期まで3期連続で党中央委員会の委員を務め、12期と13期の政治局員、14期と15期の国会議員も務めた。また、2019年には、当時のグエン・フー・チョン書記長兼国家主席より大将への昇進が認められ、公安警察において軍の最高位階級を認められた史上4人目の人物となった。
ベトナム共産党中央執行委員会書記長は、ベトナム共産党の最高指導者となる。ベトナム共産党の党則は、党中央執行委員会が政治局員を選出し、その中から書記長を選出すると規定している。
規定214号によれば、書記長は、政治局員及び書記局員の一般基準を十分に満たしていると同時に、中央委員会、政治局、党全体と国民から高い信頼を得ており、政治システム全体、共産党全体、国民全体の力を結集し促進する団結の中心であり、”富国化、強国化、民主化、公平化、文明化”という目標達成に向けた祖国の建設と防衛という2つの戦略的任務を成功に導く時代の力とされている。
書記長は、省または市レベルの党委員会書記または、中央省庁の長としての任務を完遂し、1期以上の政治局員経験を有するか、中央執行委員会の定める特別の場合に任命される。
出典:2024/08/03 VNEXPRESS提供
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