ホン川の水位が警戒レベルに達したため、ハノイ市人民委員会は、9月10日15時から安全確保が確認されるまで、ロンビエン橋の通行を禁止することを決めた。
9月10日午後、ホン川の水位は警戒レベル1(最大レベルは3)の9.5mに達した。ホン川の水位がこれほど高くなったのは2008年以来となる。今回の決定により、歩行者、自転車、オート三輪は、ホアンキエム区とロンビエン区を往来することが出来なくなる。
同じ日の午前9時に鉄道公社は、列車のロンビエン橋通過を見合わせることを決めた。
同じく今日の午前8時半に、ハノイ市交通運輸局は安全上の懸念から、一部車両のチュンズーン橋の走行禁止を決定した。
現在、大型車両がホン川を渡るには、タンロン橋、ニャットタン橋、ヴィントゥイ橋、タインチ橋しかない。
9月8日には、フートー省のラムタオ県とタムノン県を繋ぐホン川にかかるフォンチャウ橋が崩落し、走行中の車両が転落して多数の人が行方不明となっている。
ホン川にかかるロンビエン橋は、フランス人エンジニアによって1989年に設計され、1902年に完成した。橋の長さは1691mで当初は中央を鉄道が走り、両側を車両が通行していた。戦争当時、この橋も破損し、政府が修復作業をおこなった。1995年から2010年にかけてロンビエン橋は1160億VND(約6.7億円)かけて補強と修理作業がおこなわれた。
2015年に約3000億VND(約17.4億円)をかけて完全に修復され、2020年にロンビエン橋に代わる都市鉄道1号線イエンヴィエン-ゴックホイ間が完成するまで、安全に通行できることが目標とされていた。しかし、都市鉄道1号線プロジェクトはいまだ着工されていない。
出典:2024/09/10 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載