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【不動産】ホーチミン市のマンション価格が急騰

(C) VNEXPRESS

2024年4月末にトゥアンさんはあるオーナーからホーチミン市ビンタイン区の2ベッドルームのマンションを62億VNDで売却すると提案されたが、しばらくの間躊躇しており、最近になって購入に踏み切ろうとしたところ価格は71億VNDに上昇していた。

トゥアンさんは子供たちをビンタイン区のビンホーム・セントラルパーク内にある学校に通わせたいと考えており、ここのマンションを購入する予定だったと話す。「たった5か月間で価格が10億VND(15%以上)近くも値上がりして手が出ません。現在は、別の物件を探しています。」とトゥアンさんは話す。

トゥードゥック市在住のグエン・ゴック・アインさん(35歳)は、旧2区にあるフェリス・エン・ビスタの71㎡の部屋を内装込みで66億VNDで購入した。アインさんはこの価格は既にピークだと感じていたが、予想に反して、彼女の向かいにある同じ面積の部屋が9月上旬に家具なしで73億VNDで売りに出され、すぐに買い手が見つかった。

別の会社員であるスアンさんは、3ヶ月前に7区のサイゴンサウス・レジデンスの76㎡のリバービューの物件を内装込みで43億VNDで売却した。この価格は、昨年末にスアンさんが購入した価格より4億5000万VND近く高い。

「現在、マンションの同じブロックで同じくらいの大きさの部屋かいくつか売りに出ていますが、スケルトン状態でも43億VNDします。もし内装工事が完成していれば50億VND近くしますが、購入希望者が頻繁にやってきて、直ぐに売却が決まっていました」とアインさんは話す。

上記のケースだけでなく、ホーチミン市のマンション物件では既存物件の値上がり現象が発生しており、年初と比較して平均10~20%値上がりし、特に中心部は急激に上昇している。

バットドンサンのウェブサイトの過去の販売価格データによれば過去8ヶ月でホーチミン市7区のマンション価格が平均24%上昇しており、他に3区で6.8%、4区、フーニョン区、ビンタイン区もそれぞれ12.2%、2.2%、6.1%上昇している。

最も価格が上昇したのは7区にあるザ・パノラマで年初から26.4%も上昇している。トゥードゥック市のエンパイア・トゥーティエムも同様に12.3%上昇し、ビンホーム・セントラルパークは13%、ルミエール・リバーサイドが10.9%、ザ・オペラ・レジデンスが17%、ザ・リバー・トゥーティエムが8.6%上昇している。

中級セグメントでは、シーニック・バレーが13.5%、エコ・グリーン・サイゴンが18.4%、サイゴンサウス・レジデンスが11.4%、ボタニック・タワーとミズキパークがそれぞれ6.8%上昇している。

以前の建設省のレポートでもホーチミン市内のマンション価格は安定期間を経て、第2四半期には約6%上昇したと記載されている。都心部を中心に中古マンションの価格が上昇傾向にある。

専門家は一般的な見方として、マンションの供給不足が販売価格の上昇につながっていると分析している。フーヴィン不動産のファン・コン・チャイン社長は、現在、土地価格が上昇し、建設資材も値上がりし、マンション建設にかかわる法的手続きの長期化によりコストも増加するなどマンション建設に関するコストが軒並み上昇しており、あらゆるセグメントでマンション価格は下がり難くなっていると話す。「多くのマンション建設プロジェクトの投資家が投入コストの増加によって価格を下げることが出来ず、高値で売らざるを得なくなっているのです」とチャイン社長は述べた。

さらに、チャイン社長によれば、土地、建設、住宅、不動産経営に関する新しい法制度と新たな金融サイクルの影響により、購入者の心理はより前向きになっている。

上記の要因に加えて、バットドンサンのディン・ミン・トゥアン社長は、ホーチミン市内の中古マンション販売価格は、新築マンションの値上がり傾向の影響を受けて上昇傾向にあると分析する。ホーチミン市中心部から15~25km離れた新築マンションでも販売価格が、中心部の中古マンションの何倍もすることがある。例えばホーチミン市1区から30㎞ほど東側にあるプロジェクトでは、1平米あたり3330USDでの販売を予定しているが、これは中心部の高級物件に匹敵する価格だ。

トゥアン社長によれば、物件の引き渡しが完了しており、特にピンクブックが発行済みのプロジェクトの価格が急騰していることは、人々の住宅に対する大きな需要を反映している。新築物件の供給が少なく、価格が上昇し続けている中で、中古物件の価格が引き上げられるのは、特に驚くことではないとトゥアン社長は指摘する。

今後の傾向について、専門家らは土地法、住宅法、不動産経営法によって、全国に約1000件あるプロジェクトの法的障害が取り除かれ、資本と信用へのアクセスがより容易になると予測している。しかしながら、2024年から2026年までのホーチミン市の新規建設プロジェクト数は限定的であり、供給されるのは殆どが1戸あたり50~100億VNDのセグメントに集中している。そのため、この価格上昇の勢いはしばらくの間続き、市場の供給問題が解決されたときに初めて落ち着いてくる可能性が高い。

出典:2024/10/02 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載