統計総局によれば、2024年第3四半期のベトナムの経済成長率は7.4%で、過去5年間で2番目に高い水準となった。
10月6日に開かれた記者会見で、統計総局は2024年第3四半期の経済成長率が前年同期比7.4%増となる見込みだと発表した。これにより、2024年1月から9月までの経済成長率は6.82%となり、新型コロナの影響を受けた2020年と2021年はもとより、2023年の数字も上回ることになった。但し、この数字は2022年1月から9月までの経済成長率には及ばない。
工業、建設業、サービス業が依然として経済成長を支える原動力となっている。
このうちサービス業は、経済の付加価値増加に最も大きく貢献している分野であり、全体の48.4%を占めている。統計総局によれば、販売と観光が成長を維持しており、経済全体のプラス成長に貢献している。その結果、この分野の付加価値は前年から6.95%以上増加した。
工業と建設業も2023年の同時期と比べて成長した。工業分野の成長率は前年同期比8.34%で、中でも加工・製造業が9.76%と高い成長を記録し、全体をけん引した。
一方で農林水産業は、9月の台風ヤギによる深刻な被害を受けて、前年同期比の成長率が鈍化した。この分野の1月から9月までの成長率は3.2%で、過去4年間で最低となっている。
インフレ率に関しては、第3四半期の平均CPI上昇率が3.48%となった。1月から9月までで見た場合、CPIの上昇率は前年同期比で3.88%となっており、コアインフレ率は2.69%となった。
2024年1月から9月までの輸出額も前年同期から15.68%上昇した。貿易収支の速報値は、208億USDの黒字で、2023年同時期の221億USDの黒字を下回った。このうち、国内企業の貿易収支は173.8億USDの赤字となり、外国投資企業の貿易投資は381.7億USDの黒字だった。
2024年9月までに全国で新規設立または活動再開登録を実施した企業数は18万3000社以上となり、前年同期から9.7%増加した。これにより、新規設立または活動再開登録を実施した企業数は、月平均2万社以上となる。
一方で同期間に市場から撤退した企業数は16万3800社で前年同期から21.5%増加した。撤退した企業の一か月平均は1万8200社で、新規登録と活動再開企業数を下回っている。
加工業グループの第3四半期の景気動向調査結果では、楽観的な企業は34.7%に減少したが、第4四半期に改善すると回答した企業数は42.2%に増加している。
出典:2024/10/06 VNEXPRESS提供
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