ベトナム国会議事堂にて、チャン・タイン・マン国会議長がベトナムを公式訪問中のタイのペートンタン・シナワット首相と会談を行った。
経済・投資連携を拡大へ FTA活用と新分野開拓で貿易目標を加速
マン議長は、在タイの約10万人のベトナム人社会に対するタイ政府の支援に謝意を表し、両国民の友好促進における重要な存在だと強調した。さらに、南シナ海(東海)問題を含む地域の安定と平和の維持に向けたASEAN内での協力継続をタイに呼びかけた。
経済面では、2024年の両国間の貿易額は202億USD(前年比6.3%増)に達し、2025年1~4月の貿易額も68.8億USD(前年比11.2%増)と好調に推移している。タイはベトナムにとってASEAN内最大の貿易相手国であり、これまでに767件、総額148億5,000万USDの投資実績を持つ有力な投資国でもある。
両国は、デジタル経済、グリーンエネルギー、スマート農業、地域サプライチェーンなど補完性の高い分野で協力を深化させ、RCEPなど自由貿易協定を活用して2030年までに貿易額を目標の250億USDまで引き上げたいとしている。
立法・人的交流でも連携深化 文化・議会の絆強まる
両首脳は、国会レベルの協力強化についても一致した。立法分野の経験共有や議会間の高官交流を通じて、政府間協定の実行力を高める役割を果たすことを確認した。
また、両国の友好議員団が、経済・観光・教育といった分野での交流促進に貢献していると評価し、IPU(列国議会同盟)やAIPA(ASEAN議会間協議会)などの国際議会フォーラムでも両国の緊密な連携を継続していく方針を共有した。
パエトンタン首相は、今回の訪問の目的として、合同内閣会議の共同主宰や経済・貿易・投資協力の強化を挙げ、「両国は文化的にも外交的にも多くの共通点を持ち、連携強化は戦略的に重要だ」と強調した。
両国首脳は、文化的な類似性と国民感情の近さを背景に、今後は人的交流、観光協力、航空・鉄道接続、地方間の姉妹都市関係強化といった実務的な分野でも連携を加速させることで一致した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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