28年の節目、歴史的な市議会で「新ダナン市」設立を準備
上半期で2桁成長を維持、観光とサービス業が牽引
2025年6月23日、ダナン市人民評議会は第24回定例会を開幕した。本会は、1997年にダナン市が中央直轄都市となって以来、28年の歴史を締めくくる最後の市議会であり、「歴史的な会議」として注目されている。
開幕にあたり、市議会議長であるゴー・スアン・タン氏は挨拶で次のように述べた。「2025年前半は世界情勢の不確実性が経済成長に影響を及ぼしたが、ダナン市の経済は引き続き力強い伸びを見せ、推計で11.03%の成長を記録した」。
この成長率により、ダナン市はベトナム国内において、依然として2桁成長を維持する数少ない地方の一つとなっている。特にサービス業や観光分野では、イベントやフェスティバルの開催、新たな観光商品などが経済を押し上げた。また、同市では複数の重点インフラ・プロジェクトが完成したことも追い風となった。
財政収入、前年同期比116%に到達
タン議長はまた、2025年上半期の市の予算収入について、「現在のところ年間予算計画の61.4%、前年同期比では116%に達している」と報告した。加えて、社会保障プログラムの遂行、老朽住宅の撤去、国防・治安の安定なども着実に進展していると述べた。
「新ダナン市」設立に向けた準備本格化
市議会ではさらに、2025年6月30日に予定されている「新ダナン市」の設立に向けた議論も展開された。この新しい行政区域は、現在のダナン市とクアンナム省を統合したもので、面積は1万1,858平方キロメートル、人口は300万人を超える大都市となる見込みである。
そのため、本会では今後の行政運営に必要な施策や課題、方針について重点的に議論されており、「2階層の地方自治モデル」を円滑に導入するための基盤作りが急がれている。
市幹部「複数の地域で財政収入が好調」と報告
ダナン市党委員会書記のグエン・ヴァン・クアン氏も、会議で発言し、今回の定例会が「地方行政の再編という国家戦略の転換期における極めて重要な節目」であることを強調した。 さらに、現時点で市内各地域の財政収入が好調であるとし、特にグーハンソン区などでは顕著な進捗が見られると報告した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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