ベトナムビジネスならLAI VIENにお任せください!入国許可、労働許可証、法人設立、現地調査、工業団地紹介などあらゆる業務に対応します!お気軽にご相談ください!

【交通】ホーチミン市南部、道路拡張も渋滞深刻

ホーチミン市内の交通渋滞
(C)THANH NIEN

橋や道路を開通しても解消されない交通難

昨年以降、ホーチミン市南部の玄関口を開放する目的で、複数の橋や道路の拡張プロジェクトが次々と完成した。しかし、周辺住民は依然として深刻な交通渋滞に悩まされている。

巨額投資の北南幹線道路プロジェクト

ホーチミン市人民委員会は、南北幹線道路の第2フェーズにおける高架橋(道路)の設計案を公募する計画を承認した。対象区間はグエンフーソ通り(グエンバンリン通りからベンルック – ロンタン高速道路まで約8km)で、総投資額は約9兆8940億ドン。そのうち第2期事業は約6兆1000億ドンを投じ、幅60m・10車線の拡幅を予定している。

さらに、約6.6kmの高架道路(幅4車線、設計速度80km/h)を建設する計画で、総用地面積は約49.8ha。地上には並行道路(片側3車線、制限速度60km/h)が整備され、主要交差点としてグエンバンリン通りと高速道路の2カ所にジャンクションが設置される予定である。

住民の期待と現実の落差

旧ニャーベー郡や旧7区に住む数万人の市民にとって、今回の計画は朗報になるのだろうか。実際のところこれまで複数の道路や橋の改築工事にもかかわらず、グエンフーソ通りの渋滞は悪化の一途をたどっている。
特に、グエンバンリン通りとの交差点は、拡張後も「ボトルネック」となり続けており、朝夕の通勤時間帯は数kmにわたり車両が滞留する状況が続いている。

過去2年間、ロンキエン橋やラックディア橋延伸、グエンフーソ通りとグエンバンリン通り交差点の地下道整備など、大規模な交通インフラが次々と供用開始された。それでも渋滞は解消されず、「道路を拡張しても渋滞が残る」というパラドックスが発生している。

市民の声「8kmに1時間以上」

旧ニャーベー郡の住民タイン・トゥエンさんはこう嘆く。
「グエンフーソ通りでは車が1車線しか動かず、交差点ごとに渋滞が再発します。朝7時に出ても、わずか8kmの道を職場まで1時間以上かけて移動しなければならず、毎日疲労困憊です」

渋滞の元凶は交通信号?

住民からは「信号機の制御に問題がある」との声が多い。
例えば、ニャーベー方面からラックディア2橋を渡ってグエンフーソ通りに入ると、すぐに右折する大型トラックやコンテナ車に行く手を阻まれる。これらの車両が右折するたびに、直進するバイクや一部の乗用車は青信号であっても15〜20秒ほど立ち往生させられる。数台の大型車が曲がるだけで、直進できる青信号の持ち時間の半分近くが失われてしまうのだ。しかも赤信号は100秒以上、時には2分以上も続き、ようやく青になってもわずか58秒しかないため、車の列はすぐに再び詰まってしまう。また、交差点ごとに直進・右折・左折の動線が衝突し、交通の流れが寸断されている。グエンフーソ通りとグエン・ティ・タップ通りの交差点では、赤信号が100秒近く、青信号は40秒程度に設定されており、交通の滞留を助長している。

専門家「信号制御の見直しが急務」

ホーチミン市国家大学国際大学の元学長であるホー・タイン・フォン准教授は、次のように指摘する。
「市内の主要交差点や玄関口の渋滞の主因は信号制御にあります。インフラ整備だけでなく、信号機の時間配分を根本的に見直し、交通量をセンサーで計測して動的に調整する必要があります」

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN