国連観光機関(UN Tourism)の最新報告によると、2025年前半の国際観光客数の伸びで、ベトナムと日本が世界トップとなった。半年間でベトナムを訪れた外国人旅行者は前年同期比21%増の約1070万人に達し、2019年の水準を25.7%上回った。
国際観光客数、世界全体で5%増
2025年1~6月の国際観光客数は、世界全体で前年同期比5%増となり、パンデミック前を約4%上回った。総数は約6億9000万人で、前年より約3300万人増加した。
地域別の成長状況
UN Tourismによると、地域別の成長は以下の通りである。
- アフリカ:12%増
- ヨーロッパ:約3億4000万人、前年同期比4%増
- 南米:14%増
- 北米・カリブ:ほぼ横ばい
- 中東:4%減(2019年比では29%増)
- アジア・太平洋:11%増(2019年比92%の回復)
航空輸送量も好調で、国際航空輸送量と供給量は前年同期比7%増加した。世界のホテル客室稼働率は6月69%、7月71%に達した。
旅行者の選択に影響する課題
UN Tourismの専門家調査(2025年9月)では、旅行者が直面する主な課題として以下が挙げられた。
- 交通費の高騰
- 宿泊費の高騰
- 消費者信頼の低下
- 地政学的リスク
- 関税
- 旅行手続きの複雑さ
これにより、旅行者は近場の目的地を選ぶ傾向が強まり、日程を短縮したり、費用を抑えた旅行を計画するケースが増えている。
世界観光の今後の見通し
世界経済の不安定さや地政学的緊張も、国際観光に影響を与える可能性があるものの、UN Tourismは2025年の世界観光成長率を3~5%と予測している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN