UOB銀行は11月20日午後、ASEAN消費者心理調査(ACSS)第6版を公表し、ベトナムがASEAN消費者心理指数で67ポイントを記録し、地域平均の54ポイントを大きく上回る最高値になったと発表した。これは前年から3ポイント上昇しており、ベトナムの消費者が国家経済と個人の財務見通しの双方に強い信頼を寄せていることを示すものである。
消費者心理指数の構成とベトナムの高い評価
UOBのASEAN消費者心理指数は、現在と将来の経済状況および個人の財務状況に関する消費者の認識を測る6つの指標で構成される。
マクロ経済の側面では、ベトナムの回答者の8割以上が自国の経済状況に楽観的な見方を示し、この項目は2024年比で12ポイント上昇した。こうした心理は、2025年上半期の好調な経済指標、特に前年同期比7.52%という2011年以来最高の上半期GDP成長率によって裏付けられている。
政治・経済・社会の安定への高い評価
ベトナムの消費者は、政治・経済・社会の安定性について、地域諸国を上回る自信を示している。この楽観姿勢は、2025年4月2日に米国が発表した関税政策などの世界的な不安定要素にもかかわらず維持されている。
物価の安定や外国直接投資(FDI)の継続的な流入が、こうした前向きな見通しを支えている。
個人の財務見通しにも強い自信
マクロ環境への信頼は、個人の財務期待にも好影響を与えている。回答者の70%以上が、今後1年で自身の財務状況が改善すると予想している。
生活費上昇への不安は前年より低下し、全体で3ポイント減の50%、特にZ世代では12ポイントの大幅減となった。
一方で、所得の安定や長期的な財務負担については依然関心が高く、特にY世代で顕著である。
高い貯蓄率と安定した家計管理
ベトナムの消費者は堅実な貯蓄傾向を維持している。10人中8人が月収の10%以上を貯蓄しており、女性で特に高い。
また、57%が3〜6カ月分の生活費を賄える蓄えがあると回答した。
UOB「ベトナム消費者の心理は粘り強く安定」
UOBベトナム個人金融サービス部門のポール・キム氏は次のように述べた。
「ベトナムの消費者心理は引き続き粘り強く、マクロ環境と個人の財務の双方に対する楽観が高まっている。世界的な課題が続くなかでも、ベトナムは強固な基盤と効果的な政策運営を示しており、この勢いが消費支出と財務計画への関心を後押ししている」。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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