【気象】台風15号（コトー）が弱まる　5日後に中南部へ上陸の見通し

台風15号（台風コトー）は勢力を弱めつつ進路を変え、今後5日間は海上を移動した後、南中部の沿岸に上陸する見通しである。

台風は減衰局面へ　進路は西から西南西へ変化

国家気象予報センターによると、台風15号（コトー）は引き続き進路を変更しながら弱まり始めている。

28日午前4時時点で、台風の中心は北緯12.8度、東経112.6度付近、ソントゥタイ島の約240km北西に位置している。
中心付近の最大風速はレベル11（約103～117km/h）、瞬間最大風速はレベル14である。台風は西南西方向へ時速5kmで移動している。

27日夜と比べると、台風は1段階弱まり、進路も西から西南西方向へと変わっている。

今後の進路予測　ゆっくりと北寄りに転じつつ弱まる見込み

● 29日午前4時の予測
北緯12.8度、東経112.4度付近、ソントゥタイ島の約260km北西の海上。
最大風速はレベル10、瞬間最大風速はレベル14。進路は西、速度3km/h。

● 30日午前4時の予測
北緯13.9度、東経112.0度付近、ザーライ省東方約300kmの海上。
最大風速はレベル9〜10、瞬間最大風速がレベル13。進路は北西寄り、速度5km/h。

● 12月1日午前4時の予測
北緯14.1度、東経111.4度付近、ザーライ省東方約210kmの海上。
最大風速はレベル9、瞬間最大風速はレベル12。進路は北西。

予測では12月2日頃、中部沿岸に最大風速レベル8の勢力で上陸する可能性がある。

海上では依然として強風・高波の恐れ

台風15号（コトー）の影響により、南シナ海中部（チューンサー諸島北部含む）ではレベル7〜9の強風、中心付近では細田風速レベル10〜11、瞬間最大風速レベル14の強風が発生する見込み。
波の高さは4〜6m、中心付近は7〜9mに達し、海は非常に荒れる見通しである。

また、ザーライ省～カインホア省沖では最大風速レベル6〜7、のちレベル8、瞬間最大風速レベル9〜10の強風が予想され、波の高さは5〜7mとなる。

これらの海域で操業する船舶は、雷雨・突風・高波などの危険にさらされる可能性が高い。