【気象】台風15号（コトー）、強風を維持しつつ極めてゆっくり北進

台風15号（コトー）は依然として最大風速がレベル9、瞬間最大風速レベル11の強度を保っているが、その移動速度は非常に遅い。
台風の循環の影響により、ザーライ省〜カインホア省沖の海域では波高が3〜5mに達している。

台風位置と現在の勢力

国家気象予報センターによれば、11月30日16時現在、台風15号の中心は北緯14.4度、東経112.3度付近、南シナ海中部西北海域に位置している。
中心付近では最大風速レベル9（時速75〜88km）、瞬間最大風速レベル11に達している。

専門家「台風は停滞気味で、今後弱まりつつ進路を変える見込み」

国家気象予報センターのマイ・バン・キエム所長は、台風は現在、東側と西側の2つの亜熱帯高気圧に挟まれた“静穏域”にあるため、北方向へ非常にゆっくり移動していると説明した。
今後、台風15号は弱まりながら進路を頻繁に変える見通しである。

今後の進路予測

センターの予測は以下のとおりである。

● 12月1日16時の予測位置

• 北緯14.3度、東経111.5度
• 南シナ海中部西北海域
• ザーライ省〜ダックラック省東方約260km
• 進路：西向き、速度3km/時

● 12月2日16時の予測位置

• ザーライ省〜カインホア省沖
• ザーライ省〜ダックラック省東方約150km
• 進路：南西、速度5km/時
• その後、熱帯低気圧へ弱まる可能性が高い。

強風と高波の状況

台風の影響により、南シナ海中部西北海域では風速レベル7、台風通過域ではレベル8〜9、瞬間最大風速レベル11となり、海上は非常に荒れる。波高は3〜5m、中心付近では5〜7mに達している。

● その他の海域の状況

• クアンチ省〜クアンガイ省沖：北東〜北風レベル6〜7、瞬間最大風速レベル8〜9、波高2〜4m、海は荒れ気味
• ザーライ省〜カインホア省沖：風速レベル6〜7、瞬間最大風速レベル8〜9、波高3〜5m、海は荒れ気味

12月1日の気象予測

• 南シナ海中部西北海域：風速レベル7、波高3〜5m
  • 台風通過域では風速レベル8〜9、瞬間最大風速レベル11、波高6〜8m、非常に荒れる見込み
• ダナン〜カインホア沖：北〜北西風レベル6〜7、瞬間最大風速レベル8〜9、波高3〜5m