台風カルマエギ、6日夜にも中南部に接近
気象当局によると、台風カルマエギ(国際名 Kalmaegi)は11月6日夜から夜半にかけて、ベトナム中南部沿岸のダナン〜カインホア省にかけて上陸する可能性がある。
台風の中心付近では最大風速レベル10〜12、瞬間最大風速はレベル14〜15(約160km/h)に達する見込みだ。
首相が8省に緊急指示
ファン・ミン・チン首相は4日、ハーティン省、クアンチ省、トゥアティエン・フエ省、ダナン市、クアンガイ省、ザライ省、ダックラック省、カインホア省の8省市に対し、台風カルマエギへの緊急対応を指示する公電を発出した。
また、関係する各省庁にも即時対応と最大警戒態勢の維持を求めた。
台風の進路と勢力
4日午前7時現在、台風カルマエギの中心は北緯10.7度、東経123.5度(フィリピン中部沿岸)付近に位置し、中心付近の最大風速は階級13(約135km/h)、突風は階級16(約185km/h)に達している。
国家気象予報センターによると、台風は今後西北西方向に進み、5日朝には南シナ海に入り、今年13番目の台風となる見込み。
その後さらに勢力を強め、風速レベル13〜14(約140〜150km/h)、瞬間最大風速がレベル16〜17に発達しながら中南部沿岸に接近するとみられている。
特に、チューンサー諸島(カインホア省管轄)やダナン〜カインホア沖では海上が大しけとなり、沿岸部(リソン島を含む)でもレベル12〜13の強風が予想されている。
中部ではすでに豪雨被害、さらなる災害に懸念
中部地域はすでに過去数日間の記録的豪雨で深刻な被害を受けており、11月3日時点で46人が死亡または行方不明となり、76人が負傷している。
今回の台風は勢力・影響範囲ともに非常に広いため、さらなる被害拡大が懸念されている。
首相「人命最優先で最大限の警戒を」
チン首相は、関係機関と地方自治体に対し「人命を最優先に、最高レベルの対応をとるように」と指示した。
各地で台風・豪雨の動向を厳重に監視し、早期避難や救助体制の準備を徹底するよう求めた。
漁船・交通機関の安全確保を徹底
地方当局には、海上・沿岸で活動するすべての船舶・漁船・輸送船舶の位置と状況を把握し、所有者や船長に対して危険海域への進入回避と避難指示を速やかに伝えるよう要請した。
必要に応じて出港禁止(海上交通制限)措置を講じ、台風接近前から雷・突風への警戒を強めるよう指導した。
建設省など関係機関にも対応指示
また、首相は建設省に対し、地方当局や関連機関と連携し、
河口・沿岸・港湾など台風影響が予想される地域で活動する全ての船舶(内航・沿海船含む)の避難誘導を実施するよう指示した。
安全な避難場所への誘導を徹底し、最悪の事態を想定した防災体制を取るよう求めた。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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