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【交通】ベトナムの航空各社、エアバス機のソフト更新を期限前に完了へ

ベトナム航空各社の飛行機
(C)TUOI TRE

A320/A321のELACソフト更新が期限前に完了見通し

ベトナム民間航空局は、ベトナムの航空会社が保有するエアバス社のA320およびA321型機について、飛行制御用コンピュータ「ELAC」(高度・方向制御)のソフトウェア更新が、要求期限である 11月30日6時59分より前 に完了する見通しであると明らかにした。

これは、ベトナム航空(Vietnam Airlines)とベトジェット(Vietjet)が同局に報告した更新状況を受けて示したものである。

エアバス社とEASAから緊急指令

11月28日23時(ベトナム時間)、エアバス社は緊急警告を発出し、欧州航空安全機関(EASA)は、A319/A320/A321の運航各社に対し、ELACソフトウェアの更新もしくは機器交換を求める緊急耐空性改善指令(EAD)を公布した。
現行ソフトウェアが 強い太陽放射の影響下でデータ誤差を生じる可能性がある ためであり、更新期限は 2025年11月30日6時59分(ベトナム時間) とされた。

ベトナム当局が即時対応、81機が対象

通知を受けた直後の28日深夜、ベトナム民間航空局のウオン・ビエット・ズン局長は航空各社と緊急の会合を開催した。
29日5時30分時点の各社報告では、ベトナム航空(Vietnam Airlines)とベトジェット(Vietjet)が運用するA320/A321 169機中81機 がソフト更新対象と判明し、各社は28日深夜から作業を開始した。

旧バージョン「L103」への更新、5機はELAC本体交換

エアバス社の指示によれば、多くの機体は現行バージョンL104から旧バージョンL103への書き換えを実施する。一方、ソフトウェアと互換性を保つため、5機はELAC本体の交換が必要 とされた。

ベトナム航空は18機を国内で更新

ベトナム航空は、A320/A321のうち 30機 が対象で、そのうち 11機は保管中(運航停止) である。
29日中に18機のソフト更新を実施し、このうち海外で塗装中の1機は後日更新する。
28日18時時点で、18機のうち14機の更新を終えており、残りは同夜中に完了する予定だ。

ベトジェットは対象機が多く、5機は機器交換

ベトジェットは主力がエアバス機であるため、更新対象機がより多い。このうち 5機がELAC本体交換 の対象となっている。
ベトナム航空は、ベトジェットがタンソンニャット空港で更新作業を進められるよう、必要な接続機器を2台貸与した。

期限前完了見込みも、29日は多数の遅延

各社の進捗から、ベトナム民間航空局は、エアバス社からの緊急警告およびEASA指令に該当する機体について、11月30日6時59分以前にすべて更新が完了する と評価した。
なお、指令では、ソフト未更新の機体は 11月30日7時以降、運航資格を失う と規定されている。

しかし、A320/A321の更新作業により、29日はベトナム航空とベトジェットで 各社10便超の遅延 が発生した。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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