全国各地で人々が街頭にあふれる
12月18日夜、SEA Games第33回大会サッカー男子決勝でU-22ベトナム代表がタイ代表を3-2で下し、延長戦を含む120分超の激闘の末に金メダルを獲得した。試合終了のホイッスルが鳴るや否や、全国各地で数千人規模の人々が一斉に街へ繰り出し、歴史的勝利を祝った。
試合直後、国中が歓喜に包まれた。都市部から地方の村落に至るまで、人々は抑えきれない誇りと幸福感を胸に、熱戦を見守った興奮冷めやらぬまま街頭へと集まった。
ハノイ、ホーチミン市をはじめ、多くの省・都市で、人々は路上に集まり、赤地に黄色の星が描かれた国旗を振りながら歓声を上げた。バイクの隊列が連なり、「ベトナムがチャンピオン」と叫ぶ声が夜空に響き渡った。通りは国旗の赤一色に染まり、応援用のラッパやクラクションの音が鳴り止まなかった。
こうした光景は、単なる一試合の勝利を超え、民族の結束とスポーツの力を改めて実感させる瞬間となった。U-22代表の優勝は、国民の誇りと団結心を強く呼び覚ます出来事であった。

ダナン、熱狂に包まれた勝利の夜
12月18日夜、試合終了直後からダナン市内では数千人の市民が中心部の通りに集まり、近年まれに見る熱狂的な夜となった。
22時30分ごろから、レーズアン通り、ディエンビエンフー通り、グエンバンリン通り、ドラゴンブリッジ、ソンハン橋など主要道路に人の波が広がった。バイクは徐行で連なり、国旗が多くの通りを覆い尽くした。祝祭ムードは市中心部から住宅地にまで広がった。
国旗や横断幕、応援用ラッパを手にする人々の中には、鍋やフライパンを打ち鳴らしてリズムを刻む若者の姿も見られ、祝賀ムードを一層盛り上げた。「ベトナム優勝」「ベトナム勝利」の声が繰り返し響き渡った。
市内ハイチャウ区在住のグエン・ミンさんは、「開催国タイを相手にした非常に感動的な勝利だった。試合は息をのむ展開で、終了と同時に友人たちと街に出た。皆が喜びを共有しているのが何よりうれしい」と語った。
人と車両の急増を受け、交通警察や治安部隊が主要交差点に配置され、交通整理と治安維持にあたった。多くの外国人観光客もスマートフォンでこの光景を撮影していた。
カマウでも街頭祝賀
カマウ省でも、決勝終了の合図とともに数千人の市民が通りにあふれ出た。鍋やフライパンを持つ人、手近なバナナの葉や街路樹の枝を掲げる人など、思い思いの形で祝賀に加わり、広場やファンゴックヒエン通り一帯は歓声と音に包まれた。
地元住民のリー・チョン・ダットさんは、「これほどの高揚感を味わうのは久しぶりだ。決勝戦は本当に手に汗握る展開で、逆転勝利は最高だった」と話した。
祝賀が続く中でも、信号や交通ルールは守られ、大きな交通渋滞は発生しなかった。

ニャチャン、不眠の一夜
12月18日深夜、U-22ベトナム代表の勝利を受け、海辺の街ニャチャンも赤一色に染まった。海沿いのチャンフー通りは巨大な祝賀会場と化し、数万人の市民と観光客が一斉に路上へ繰り出した。
クラクションや大音量スピーカーから流れる愛国歌「勝利の日にホーチミン主席が共にいるかのように」に加え、「ベトナム優勝」の大合唱が波音をかき消した。散策中だった外国人観光客も、この熱狂に自然と引き込まれていった。
ニャチャン在住のクオック・バオさん(24)は、「今夜のニャチャンはこれまでで一番美しい。旗もラッパも午後から準備していた」と興奮気味に語った。
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ベトナム進出支援LAI VIEN



















