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【経済】ホーチミン市木材産業が統合 約1,000社集結、2035年に輸出150億USD目標

統合され会員数1000社規模ホーチミン市手工芸・木材加工協会(HAWA)の執行委員会メンバー
(C)TUOI TRE

 木材・木製品業界が統合、新体制が発足

ホーチミン市の木材および木製品加工業界が統合され、新たな業界団体として再出発した。
12月18日、ホーチミン市手工芸・木材加工協会(HAWA)は第1回代表大会(任期:2025~2028年)を開催し、HAWAとビンズン省木材加工協会(BIFA)の合併を正式に発表した。

約1,000社が加盟する大規模業界団体に

大会では、フン・クオック・マン氏がHAWA第1期(2025~2028年)の会長に選出された。
今回の統合により、HAWAは約1,000社の会員企業を擁する、従来よりもはるかに規模の大きな業界団体に生まれ変わった。

統合で資源と強みを最大活用

マン会長は、今回の統合は各地域の資源と強みを最大限に活用するために不可欠だったと述べ、新たなHAWAの規模感は、連携、イノベーション、持続可能性、そしてグローバルなバリューチェーンとの深い統合を基盤とした「質の高い成長段階」へ業界を押し上げる起爆剤になると位置づけた。

各地域の役割分担が競争力を高める

マン会長は、「旧ホーチミン市は貿易促進とイノベーションの中心、ビンズン省は工業集積地であり家具製造の中核、バリア・ブンタウ省は国際港湾と物流の玄関口である。これらの強みをうまく組み合わせれば、コスト削減と競争力の大幅な向上につながる」
と評価した。

南部統合で“新たな世界的拠点”形成へ

同様の見解を示したのが、HAWA常任副会長(第9期)のグエン・チャン・フオン氏である。
同氏は、ベトナムはすでに世界の家具製造拠点となっており、ホーチミン市がビンズン省、バリア・ブンタウ省と統合することで、国内における新たな中核拠点が形成されると指摘した。
この地域は現在、全国の木材・木製品輸出額の約50%を占めており、世界の家具産業にとっても重要な集積地になるという。

木材輸出は堅調、2035年に150億ドル目標

HAWAによると、2025年のベトナムの木材および林産物の輸出額は173億USD超が見込まれ、前年同期比5.4%増となる見通しである。
このうち、木材および木製品が155億USDを占め、その約50%を旧ホーチミン市、旧ビンズン省、旧バリア・ブンタウ省が占めている。
統合後のホーチミン市木材加工業界は、2035年までに輸出額150億ドルを達成し、その80%をグリーン基準を満たす製品とすることを目標に掲げている。

世界第2位の輸出国、課題も残る

ベトナムは現在、世界第2位の家具輸出国であり、4,200社以上が直接輸出を行っている。
統合後のホーチミン市は、全国の木材・木製品輸出額の約50%を占める規模となる。
一方で、原材料となる木材価格の変動、生産国間の激しい価格競争、最大の輸出先である米国市場が貿易摩擦の影響で不安定な点など、今後も課題は少なくないと業界関係者は指摘している。

本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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