2026年3月1日から道路交通違反の最高罰金を引き上げ
2026年3月1日から、ベトナムにおける道路交通分野の行政違反に対する罰金の上限が引き上げられる。これにより個人に対する最高罰金は7,500万VND、組織に対しては1億5,000万VNDとなる。
これは、政府が新たに公布した政令第336/2025号に基づくもので、同政令は2026年3月1日に施行される。
なりすまし交通アカウントの開設は最大500万VND
政令では、車両に設置された端末カード(有料道路の電子料金収受〈ベトナム版ETC〉などに用いられる車載決済端末)を無断で他の車両に移転する行為、端末カードの破壊・偽造・データ消去・内容への介入、匿名またはなりすましによる交通アカウントの開設・維持について、個人に対し300万~500万VNDの罰金を科すと定めている。
また、有料道路料金の領収証を誤った対象や金額で発行する行為、道路交通の電子決済システムへの不正侵入または侵入の試み、同システムのデータ破壊や窃取、ソフトウエアや電子データの不正改変などについては、1,000万~2,000万VNDの罰金対象となる。
タクシーメーター未設置なども罰則対象
タクシー運転において、料金メーター未設置(設置が義務付けられている車両の場合)、規定に適合しないメーターの使用、乗客の要請があるにもかかわらずメーターを使用しない行為、表示料金を操作する行為については、100万~200万VNDの罰金が科される。
乗車拒否や標章管理違反にも罰金
定期路線において、乗車券を購入した乗客がいるにもかかわらず、出発前に運行を拒否した場合や、旅客運送事業に関する標章の掲示・回収を適切に行わない場合などについては、200万~300万VNDの罰金が適用される。
8人乗り以上の車両でのタクシー営業は禁止
運転席を除き8人以上が乗車可能な車両、または8人超の車両を改造して座席数を減らした車両を使用してタクシー営業を行った場合、300万~500万VNDの罰金が科される。
また、事業許可証に記載された営業形態と異なる方法での運送事業、無許可での乗降ポイントや荷役拠点の設置などについては、1,200万~1,600万VNDの罰金対象となる。
バス・長距離バスの車内係にも罰則
政令では、バスや定期路線バス、契約輸送車両の車内係に対する罰則も明記されている。
高齢者、障害者、子ども、妊婦のための優先座席を確保しない行為、乗客を指定席に案内しない行為、制服や名札を着用しない行為、運賃を受け取りながら乗車券(紙または電子)を交付しない行為、規定以上の運賃を徴収する行為などについては、10万~20万VNDの罰金が科される。
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ベトナム進出支援LAI VIEN




















