■ 中東情勢が世界航空業界に波紋
中東地域の軍事的緊張の高まりが、世界の航空業界に前例のない影響を及ぼしている。ベトナム発欧州行きの航空便では空域回避に伴う運航ルート変更が相次ぎ、座席不足と航空券価格の急騰が発生している。
各航空会社は戦闘の影響を受ける空域を避けるため、運航計画を大幅に見直している。
■ 「高くて取れない」異常事態
ホーチミン市からパリ行きの3月5日便では、空席のある便はわずか4便のみであった。
特に注目されるのは、ベトナム航空の直行便エコノミークラスが片道約3,300万VND(約20万万円)で残席わずかだった一方、経由便はビジネスクラスのみで、価格は1億2,000万〜1億3,200万VND(約72万〜80万円)に達している点である。これは過去に例のない水準である。
■ 乗客が欧州経由に殺到
中東の主要航空会社が多数の便を運休したことも影響している。
例えば、エミレーツ航空がドバイ空港閉鎖により便を取り消したケースでは、乗客が欧州経由便へと一斉に流れ込み、残席は瞬時に埋まった。
ウィーン出張を予定していたホーチミン市在住の男性は、残っていたビジネスクラス2席を1席5,000ドル超で確保せざるを得なかったという。
■ 戦闘空域回避で燃料費も増加
ベトナム航空によれば、現在の欧州便は中東空域を避け、パキスタンやアフガニスタン上空を経由するルートを採用している。
しかし各社が同様のルートに集中したため、予備燃料を2.5〜3トン追加搭載している状況である。
さらに中国・ロシア・北アフリカ経由への変更も想定され、その場合は1便あたり6〜9トンの追加燃料が必要となる見込みである。飛行時間も60〜90分延び、通過料も発生する。
■ 欧州行きの代替ルート
現時点で利用可能な主なルートは以下の通りである。
- イスタンブール経由
- 台北経由
- ソウル経由
- 香港経由
いずれも通常より遠回りとなり、価格上昇は避けられない見通しである。
■ 影響は長期化も
チェコなど中欧路線についても、安全な代替空域の確保に時間を要する見込みである。各社は運航ルートの再設計を迫られており、航空券価格の高騰は当面続く可能性が高い。
中東情勢の緊迫化は、航空運賃という形で世界の移動コストに直結し始めている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN




















