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【経済】2020年ベトナムは、新たに3つのFTAを締結

(C)TUOI TRE

2020年はCOVID-19の感染拡大が世界の社会・経済活動に非常に大きな影響を与えた年であったが、ベトナムの経済界にとっては、記念すべきイベントが発生した年でもあった。特に重要な貿易協定の交渉が成功し、調印が行われたことは、ベトナムにとって非常に喜ばしい出来事であった。

商工省は、ベトナムの2020年の最も重要な活動成果として、EUとの自由貿易協定であるEVFTA、ASEANの10ヵ国に日本、韓国、中国、オーストラリア、ニュージーランドを加えた15か国による経済連携協定RCEP、EUを離脱したイギリスとの2国間自由貿易協定UKVFTAという3つのFTAを新たに締結したことをあげている。これにより、ベトナムが締結した自由貿易協定の総数は14となった。

専門家によると、新しく署名されたFTAは、ベトナムが世界経済に対して積極的に展開していくうえで、非常に重要な要素であると指摘する。商工省の統計によれば、EVFTA締結から5か月間でベトナムのEUへの輸出高は154億USDとなり、前年同期比1.6%の増加となっている。
また、TPPからアメリカが離脱した後に11か国で締結された包括的及び先進的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)により、これまでベトナムとのFTAがなかった加盟国への輸出額が増加しており、特にカナダへの輸出は44億USDと前年比で12%増、メキシコへの輸出も12%増の32億USDと大幅に増加している。
12月29日に署名されたばかりのベトナムとイギリスの2国間自由貿易協定(UKVFTA)に関しても、商工省は、イギリスは、ベトナムにとってヨーロッパで3番目に大きな貿易相手国であり、イギリスのEU離脱後も両国の貿易と投資が促進されることが期待されるとしている。

商工省が2020年のもう一つの成果として強調したのが、貿易黒字だ。2020年は、世界中がCOVID-19の感染拡大の影響を受けたにもかかわらず、ベトナムは5年連続の貿易黒字を達成し、貿易黒字額は過去最高の191億USDに達している。

出典: 31/12/2020 – BAO TUOI TRE
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