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【国際】国家主席が中国へ投資拡大を提案

(C) VNEXPRESS

ボー・バン・トゥーン国家主席は、中国共産党中央政治局常務委員の蔡奇氏と会談し、中国によるベトナムへの大規模プロジェクトへの投資を促進するよう要請した。

外務省の声明によれば、ボー・バン・トゥーン国家主席は、10月19日の一帯一路フォーラムに出席した際に北京で蔡奇氏と会談し、ベトナムと中国は同じ政治体制を持つ密接な隣国であり、社会主義構築に向けた目標と道筋を同じくしていることを確認した。

トゥーン国家主席によればベトナムは、中国との包括的な戦略的パートナーシップの強化と発展を重視しており、これが、ベトナムの自主独立した全方位外交にとって最優先の戦略的選択事項となっている。

トゥーン国家主席は、中国がベトナム産農産物の輸入を拡大し、中国の国力に相応しい大規模プロジェクトに関してベトナムへの投資を強化するよう提案した。

トゥーン国家主席はまた、両国が道路、鉄道などのインフラ開発での協力を強化し、デジタル経済での協力を促進し、デジタル人材とデジタルインフラの能力向上に努め、両国の長期的な友好関係を強化するために文化交流や民間交流を拡大させることを期待していると述べた。

トゥーン国家主席はさらに、両国国民の利益、平和、地域の発展と協力のために、国連憲章と国際法に基づき、両国間における意見の相違や問題点を適切に管理し、解決していくように求めた。

蔡奇氏は、ベトナムと中国はお互いにとって重要な隣国であり、広範な共通の利益を共有していると述べた。さらに、中国は常にベトナムを隣国外交政策における最重要国と考えており、ベトナムとの戦略的交流を強化し、両国共産党の関係性を高め、長期的に安定した二国間関係の発展を継続し続けるつもりだと述べた。

蔡奇氏は、両国の交流活動を強化し、経済・貿易協力の拡大、交通インフラの接続、デジタル経済分野での協力を促進することを提案した。また、中国企業によるベトナムへの投資拡大を奨励し、両国関係の発展に積極的に貢献することを期待すると述べた。

ボー・バン・トゥーン国家主席は、第3回一帯一路国際協力サミットフォーラムに出席するため、中国を訪問していた。

ベトナムと中国の関係は、全体として発展傾向を維持しており、これまでに多くの成果を上げており、特に昨年末のグエン・フー・チョン書記長による中国訪問以降はその傾向が顕著になっている。

2022年の両国の貿易額は前年比5.47%増の1750億USD以上に達した。ベトナムは依然として中国にとってASEANで最大の貿易相手国であり、世界全体で見てもアメリカ、日本、韓国に次いで第4位の貿易額となっている。

2023年1月から9月までの中国からの投資プロジェクトは478件で、投資額は21億USD近くとなり、ベトナムへの投資国としてはシンガポールに次いで第2位となっている。累計ベースでみると中国はベトナムに投資している世界144の国と地域の中で6番目に位置しており、投資プロジェクト件数は4000件を超え、登録資本金は260億USD以上となっている。

出典:20/10/2023 VNEXPRESS
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