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ベトナムニュース【COVID-19】コロナと戦う若き戦士たち

(C)VNEXPRESS

ハイズン省で発生したクラスター対策へのボランティア活動参加者を募集するという大学の発表を聞いて、ファム・ティ・ホアはすぐに応募したが家族にはなかなか打ち明けることが出来なかった。

1月28日午後、ホアを含めたハイズン医療技術大学の検査学科生600人以上が大学のホールで感染拡大阻止訓練に参加する準備をしていた。誰もがやがて指示されるであろう業務に興奮していたが、そんな中でホアは、テトまで10日程度となってからハイズン省で73人の市中感染が発生したことに不安を隠せない様子だった。
「これまでの市中感染については、情報としては死亡者が出たことも理解はしていました。しかしハイズン省でCOVID-19の市中感染が拡大したことで、ようやくこの戦いがもっと身近なものであることに気づきました。望むと望まざるとにかかわらず、今最も重要なことは逃げずに戦う事です」とホア話す。

彼女と同じグループには、大学の放送クラブの部長であるドー・チュン・ズンも参加していた。ズンは、これまでにも多くのボランティア活動に参加した経験を持っているが、今回のハイズン省の感染拡大がイギリス型の変異株からもたらされていることを知り、今回の活動はこれまでとは比べ物にならないほど厳しいものになるだろうと予想していた。

1月29日の午後、2回のトレーニングを終えた学生ボランティア部隊は2つに分けられ、半分は検査用の検体採取活動に参加し、残りの半分は濃厚接触者の追跡活動を任されることになった。

検体採取を任されたボランティア部隊は、3時間かけてがチーリン市人民委員会に到着するとすぐに作業を開始した。当時、感染の疑いのある人はみな人民委員会に集められてスクリーニング作業が行われていたのだ。

彼らの主な仕事は、F1、F2、F3に属する人たちの検査用サンプル採取だ。その後、患者を区分けして検体をCDCへ送った。作業になれるまで1時間ほどかかったが、皆だんだんと作業に慣れ、手を消毒し、新しいマスクに交換し、2メートルずつの距離を取りながら検体を採取できるようになってきた。検査に訪れる人の数が指数関数的に増加し続け、医療側の対応が限界に近づくにつれてプレッシャーが強まる。今回は、ホアとズンにとって初めての臨床経験だったため、他の人のペースに合わせて作業できるようになるまでには時間がかかった。

「私たちは検査学科を専攻していますが、臨床実習は今年の年末の予定でした。今回のボランティア活動はそのリハーサルみたいにも思えますが、実際には臨床実習よりもかなり厳しい対応が求められます」とズンは話す。

ズンによると、1歳か2歳の幼児から検体を採取するのが最もプレッシャーのかかる作業だったという。子供の鼻の構造は非常に敏感なので、細心の注意を払って、自分の技術を存分に発揮しなければならない。「おとなしい子供なら問題ないです。でも騒ぎまわる子供から検体を採取するのは激ムズです」とズンは話してくれた。

検査の精度によっては、今後の感染拡大をより複雑にする可能性があるため、検体採取部隊は、喉の奥の検体を正確かつ十分に採取することが求められている。

夜になると暗い場所で作業するため、検体の採取はより難しくなる。そんな中で彼らは携帯電話のライトを照らしながら、陽性者を見逃すことが無いように必死で検体の採取を続けていた。ホアは、今回の経験は、彼女たち医学を学ぶ者にとって貴重な臨床経験になると話してくれた。

ボランティア活動の初日、防護服を着てデータを記録するために一日中座りっぱなしの人もいれば、10時間連続で立ちっぱなしでなければならかった人もいた。誰もがトイレや食事に行く時間も惜しんで、長時間マスクをしながら増え続けるF1の数に追いつこうと、作業をつづけた。

COVID-19の流行が始まった時から、ハイズン医療技術大学は、1000人を超える教員と学生を対象としたトレーニングを実施してきた。これにより大学の全員が、Covid-19患者の疫学調査、追跡、位置特定、検体採取、および治療に参加できる準備を整えてきたのだ。

大学の附属病院もいつでも要求に応じられるように検体採取と検査をおこなうための設備、機材、試薬の準備と人員配置の計画を準備してきた。またこの病院は、検体採取と接触履歴の追跡の拠点としてだけでなく、野戦病院としての活用も想定してきた。

午後10時、ホア達は検体採取業務を終え、バスに乗って市内に戻った。誰もが疲れきっているが、感染が疑われるケースの隔離判断を早急に実施する必要があるため、お互いに励ましあってデータを整理した。活動の初日にこのチームは2000件以上の検体を採取した。

1日の全ての業務が終了すると、ホアは家族を安心させるためにショートメッセージで数枚の写真を両親に送信した。「食事の時間もなく、睡眠不足で体内時計もおかしくなっているので、まるで本当の医者になったような気がします」とホアは話してくれた。

ハイズン省は、300人近い陽性者が確認されており、更に多くの感染者が市中に存在するとみられている。テトが近づいているため、人々は隔離を恐れて医療申告を行わず医療従事者の戦いはより困難なものになっている。誰もが心を一つにしてCOVID-19を撃退するために励ましあっている。感染拡大をストップさせて、安らかなテトをすごすために。

(C)VNEXPRESS