ベトナム空港公社によると、4月に入ってからホーチミン市タンソンニャット空港における保安検査が乗客の増加に対応しきれず、大混雑を引き起こしている。
4月19日、ベトナム航空公社(ACV)は、タンソンニャット国際空港のセキュリティエリアAとBでの検査能力は1時間あたり3300人以上であると発表した。しかし、4月14日から現在に至るまで、特に早朝便を中心に空港利用者はこの数を大幅に超えている。例えば4月17日の朝6時から7時の空港利用者数は5100人以上で、これは空港の許容基準を25%から35%も超えており、空港に大混雑を引き起こした。
この状況を改善するため、ACVでは、タンソンニャット国際空港に対して、保安検査場の検査システムを最大限解放し、乗客の医療申告のサポートスタッフを増強し、搭乗前に保安検査を完了させる様に要求している。
ベトナム航空局のディン・ヴィエット・タン局長によると、空港利用者の増加に加え、4月30日の祝日の前からは、飛行機の利用客に対して10%のランダム検査を実施しなければならなくなったことも空港の混雑に拍車をかけている。空港の混雑発生時に、航空局が監視員を派遣してランダムテストの実施状況を確認したところ、1人のテストにおよそ1分半を要していた。これを受けて、航空局は混雑を解消するためにテストの所要時間を30秒に短縮するよう指示した。
同時に、航空局は国際線ターミナルの保安要員を国内線ターミナルの増員にあて、老人、子供、障がい者への個別保安検査手続きを迅速に行うように指示した。また各航空会社に対しても乗客への医療申告手続きのサポート要員を増員するよう求めた。
来週の4月30日には、タンソンニャット国際空港で毎時間44便のフライトが予定されており、これはCOVID-19 感染拡大前の祝日や旧正月休みと同レベルの頻度だ。混雑を防ぐために航空局では、国内線旅客の一部に対して国際線ターミナルを活用することを検討している。また、フライト時間の集中を避けるため、一部の早朝便については、夕方や夜便への振り替えるなど、早朝時間帯の混雑を避ける方法が検討されている。
4月14日以降、タンソンニャット国際空港の国内線ターミナルのセキュリティエリアは混雑し続けており、セキュリティチェックの列に多くの乗客が何時間も並ばなければならない状態だ。タンソンニャット国際空港の統計によると、4月14日から19日までの空港利用者は、1日あたり6万4000人から8万人にまで増加し続けている。
出典:20/04/2021 VNEXPRESS
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