5月18日の昼頃、ホーチミン市トゥードゥック市に住む男性のCOVID-19陽性が確認された。様々な臨床的要因を分析した結果、HCDCは、今回の感染者は、つい最近になって市中感染した可能性が高いとしている。
ホーチミン市疾病管理センター(HCDC)のグエン・チー・ズン所長は、5月18日の昼頃にホーチミン市熱帯病院によってこの男性の検査結果が確認されたと発表した。但し、この男性は、まだベトナム保健省には正式に感染者として登録されていない。
ズン所長によると、ホーチミン市は、直ちに感染源と濃厚接触者を特定するため、積極的に調査と追跡を進めている。「現時点で臨床的要素と検査結果を分析した限り、今回感染が確認された人物は、最近感染したばかりである可能性が高い」とズン所長は話す。
この男性と同居していた4人は、既に隔離され検査サンプルが採取されている。HCDCでは、まずこの男性と職場で濃厚接触した可能性のある61人と、男性の妻が職場で接触した可能性のある17人を特定し、隔離措置と検査を進めている。またホーチミン市は、トゥードゥック市のマンションSunviewのA1ブロックを含め、この男性と関連している場所を一時的に封鎖した。
最初の聞き取り調査によれば、この男性はこの1か月近くはホーチミン市から出ていない。この男性は3区の会計監査法人に勤めており、仕事の関係上多くの顧客と接触している。5月17日にこの男性は、熱や咳、のどの痛み、味覚障害などの症状がありVINMEC病院を診察のために訪れて、検査サンプルの採取と隔離措置が取られた。
この男性は、母親と妻と2人の子供の4人とトゥードゥック氏のSunview Townというマンションに同居しており、男性の妻は9区のハイテクパーク内にある会社に勤めていた。
医療チームは、検査サンプルの採取をマンションの3ブロックの住人全てに拡大しており、対象者は6000人近くにのぼっている。
これより前、5月8日にこの男性は、居住エリアのランダムスクリーニング検査の対象者としてPCR検査を受け、陰性という結果が出ていたことが判っている。
ベトナムのCOVID-19感染第4波は、ベトナム各地で猛威を振るっている。過去20日間にホーチミン市では、ハナム省のクラスター関係の1人だけが陽性と確認されていた。それより前になると2月のタンソンニャット国際空港でのクラスター発生以来、ホーチミン市では市中感染が確認されていなかった。保健局では、COVID-19の警戒レベルを最大限に引き上げ、感染対策を積極的に展開するとしている。
出典:18/05/2021 VNEXPRESS
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