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【新型コロナ】ホーチミン市、工業団地の感染防止策を強化

(C)VNEXPRESS

ホーチミン市に所在する工業団地と工場は、労働者のスクリーニング検査を拡大し、COVID-19感染者が確認された場合の感染防止対策を準備しておく必要がある。

ホーチミン市7区のタントアン輸出加工区で働くグエン・ティ・ガーさんは、COVID-19の検査結果が陰性であったので安堵のため息をついた。この前の連休の時に、ガーさんは、カンボジアと国境を接するアンザン省の実家に帰省した。ホーチミンの同じ宿舎に住む人たちはブンタウやダラットへ旅行に出かけていた。ガーさんは常にマスクを着用し、手の消毒も頻繁に行っていたが、複雑な感染状況をみて、自分も感染するのではないかという不安が付きまとっていた。

ガーさんは、ホーチミン市工業団地管理委員会(Hepza)が7区医療検査センターと協力して実施したランダムスクリーニング検査を受けた200人のうちの1人だ。タントアン輸出加工区にある企業の労働組合幹部によると、会社には7000人の従業員がおり、今回検査を受けたのは感染リスクが高いとみられる複数の部署から選ばれた従業員とのことことだ。

「検査の陰性結果は、労働者の不安を払拭するのに役立ちます」とこの労働組合幹部は話す。さらに、工場内では保健省の5Kルールに基づいた感染対策は勿論のこと、生産ラインを増やして労働者間の距離を確保するなどの対策を実施しているとのことだ。

先週末、ホーチミン市疾病管理センター(HCDC)はビンタン区と連携して、市内で最も多くの労働者(6万5000人以上)を抱えるPou Yuen Vietnam社で感染防止対策の査察を実施した。さらにCOVID-19の感染者が確認されている地域を訪れていた200人以上の労働者に対してPCR検査のサンプル採取をおこなった。また、これより1週間前、ビンタン区医療センターは、Pou Yuen Vietnamで働く外国人専門家の住居をチェックし、外国人専門家に対して簡易検査を実施した。

PouYuen社は、もし感染者が出た場合に、すぐに接触者や感染エリアを判別できるようにするため、製造現場の監視カメラシステム以外に、食堂内に100台以上のカメラを設置している。また、従業員の体温測定などの基本的な感染対策も継続して実施している。従業員の送迎車両は、消毒剤が噴霧され、乗車率を20人以下とし、座席の距離を開け、窓を開けて、クーラーを使用しないことになっている。食堂と工場内は、換気扇を使用して空気の循環を確保し、毎日労働者にマスクを配布している。

HEPZAのフア・クオック・フン委員長は、感染防止対策と検査サンプルの採取は2020年末から実施しており、4月30日の祝日以降、北部の工業団地で感染が拡大してからは、さらに対策を強化していると述べた。検査サンプルの採取は、長期休暇で旅行に行った労働者から優先的に実施される。これまでにホーチミン市の工業団地で働く1万7000人近くの労働者がサンプル検査を受けている。

現在ホーチミン市には、17か所の工業団地、輸出加工区、ハイテクパークが存在しており、およそ1500社の企業が製造活動をおこない、28万人の労働者と3000人の外国人専門家が働いている。万が一工業団地でCOVID-19の感染者が出ても混乱が生じないように、HEPZAは、500人以上の労働者がいる工場に対して感染防止対策の実施状況の監査をおこない、感染拡大を防ぐための隔離措置などの対応シナリオを準備している。

ベトナム労働総同盟によると4月27日から5月17日までに、8つの省で400人近くの工場労働者の感染が確認された。これによって、3万2000人以上の従業員がF1又はF2として、隔離対象者となった。労働者が密集している工業団地は、病院に次いで感染リスクが高い場所だと考えられている。これまでの国内事例で見ると、工業団地でクラスターが発生した場合、感染の広がりは爆発的になる恐れがある。

出典:18/05/2021 VNEXPRESS
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