12月6日にユニクロ1号店がホーチミン市で開店してブランドが多様化し、街ではミニクーパーなどが走っていて生活者のクラスターも多彩になってきた。自動車で言えば、トヨタ、キア、マツダを購入するクラスター程度では不十分になってきたのだ。こうした動きの中で「プレミアム」の意識が若者の間で広がり、消費意識・行動も変化していることをお伝えしたい。
インテージベトナムは2019年11月に、「若者の意識」(ホーチミン市・ハノイ23~38歳:計459サンプル)を自主調査した。今後、もっと高額にお金を費やしたい分野のトップ3は、「観光・旅行」(38%)、「飲食」(35%)、「ワークアウト」(27%)の順。
1位の「観光・旅行」に着目すると、過去1年間の「東南アジア」への旅行は67%だったが、今後1年以内の旅行意向は41%と減少傾向にある。一方、「他のアジア(日本、韓国、台湾などの東アジア)」は、過去1年間の旅行が52%であるのに対して、今後1年以内での旅行意向は58%と上向き傾向である。
また、海外旅行中の購買意向についても尋ねた。若者が旅行中に買うのは、1位が「海外ショッピングモールなどでプレミアム品の購入」(49%)、次いで「ハンドキャリーサービスでの購入」(43%)、「ショッピングオプションが多い旅行先で購入」(23%)となっている。
今後も、ベトナム若年層の「プレミアム意識」は高まりそうであり、日本側のインバウンド需要も中国人等からベトナム人に移り、戦略のシフトも起きていると思われる。