新型コロナの感染拡大により、ベトナム全土で130万人以上の労働者が停職、休職、失業など様々な被害を受けている。
8月17日の朝、ベトナム労働総同盟は、全国の50の省と市で2万9910人の労働者がCOVID-19に感染し、10万人近くがF1、22万人がF2 と認定され、39万人の労働者の居住地が封鎖された。今現在でも1000社以上の企業が、隔離と製造を並行して実施せざるを得ない状況だ。
ベトナム労働総同盟のゴー・ズイ・ヒウ副会長は、このまま感染拡大が続けば、影響を受ける労働者の数はますます増えるだろうと指摘する。家族や子供の生活を維持させるために労働者は、ますます苦しくなっており、社会全体によるサポートが必要となっている。
ヒウ副会長によると、政府には一般的な支援パッケージ政策があり、各地方自治体も労働者を”その場に留める”ための独自の政策を実施している。これらの支援が、労働者のニーズを満たし必要な人に届いているかどうかは、各自治体の支援策の内容や手続きによって状況が異なる。そこでヒウ副会長は、地域のコミュニティによる助け合いに期待していると述べた。
各地域レベルの労働組合担当者も、労働者のための宿泊場所を無料提供又は、低額提供してもらえるように様々な宿泊施設を訪問して協力を要請している。ビンズン省では、この試みは非常に上手くいったが、全ての地域の家主がこの提案に同意するわけではない。「生活に余裕の有りそうな家主のところに2度3度と足を運んでお願いしても、首を横に振られることもよくあります」とヒウ副会長は話す。ただし、労働組合としては、今後もベトナム南部地域を中心にこの協力要請を継続していく考えだ。
ベトナム労働総同盟では、これまでに1兆2000億VND以上を費やして、全国の100万人以上の組合員と労働者の支援と感染防止対策に貢献してきた。
出典:17/08/2021 VNEXPRESS
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