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【社会】ハノイ市、国内線乗客の自宅ドアに看板を吊るした経緯を説明

(C)VNEXPRESS

ホーチミン市とダナン市からハノイへ移動してきた人の家の前に医療観察中の看板を吊るす行為について、ハノイ市の指導部は感染防止対策だと説明した。

10月12日の午後、記者の質問に対してハノイ市人民委員会のグエン・マン・クエン副主席は、これまでのような感染防止対策の成果を得るためにハノイ市は多大な努力を続けてきたと述べ、「私たちはこれまでの成果を守り続け、市民の生命と健康を絶対に守り続ける必要があります。」と話した。

各自治体がホーチミン市とダナン市からハノイへ到着した乗客達の自宅ドアに『この家にはCOVID-19健康観察中の人がいます』という内容の看板を吊るしたことについて、クエン副主席は、これは、医療や管理の面で今回だけ特別に厳しくした措置というわけではないと説明する。看板を吊るすのは、単に専門機関が市民の健康観察を行い易くするためのものに過ぎないとのことだ。

ハノイは、これらの乗客の集中隔離を実施していないので、感染防止対策に対する各人の意識が非常に重要となる。看板を吊るすことで、医療機関、感染防止対策チーム、隣人などは、この家に感染地域から帰宅した人がいることを知ることができ、全ての関係者が最善且つ最も安全な感染防止対策を実施できるようになる。

クエン副主席はまた、”看板を吊るす”という手法は目新しいものではないと話す。これまでの感染防止対策でもハノイでは、F0が確認された家に対して同様の措置を実施てきたからだ。

「ハノイは、他の地域の人を差別したり迷惑をかけるつもりはありません。しかしハノイはこれまでに感染拡大を抑え込むために寝食を忘れるほど対策に取り組んできており、ハノイを含めたベトナム全土の社会経済発展のために努力していることをご理解ください。」とクエン副主席は話す。

医療観察期間中の違反行為についてクエン副主席は、違反行為のレベルによって処分が異なるが、刑事処分が科される可能性もあると指摘した。

国内線の再開試験段階(10月10日から20日)においてハノイに到着する航空便の乗客に対する医療対策ガイドラインに署名したハノイ保健局のブー・カオ・クーン副局長も、看板を吊るす行為は市民の警戒意識を高めることを目的にしており、強制ではないと説明する。

「恐らく健康観察と管理を担当する当局と調整すればA4の紙を貼ってもいいはずです。もしくは、自治体が地域の感染状況が抑制できていると判断すれば、看板は必ずしも必要ではありません。」とクーン副局長は述べ、他の多くの省でも同様の方法が取られていると説明した。

10月9日にハノイ市はタンソンニャット空港からノイバイ空港へ到着した乗客は、7日間の集中隔離が必要だとの方針を示した。ダナンからの乗客については集中隔離ではなく、自宅での7日間隔離としていた。

ハノイ市のホーチミン市から到着した乗客に対する7日間の集中隔離規定について、多くの反対意見が寄せられた。これを受けて、10月11日になってハノイ市は、国内線で到着した乗客の集中隔離に関する規定を廃止し、自宅又は、宿泊場所での健康観察のみ実施することに変更していた。

出典:12/10/2021 VNEXPRESS
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