ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席とカンボジアのノロドム・シハモニ国王は、21日の会談で両国関係の更なる発展を最優先させることを確認した。
12月21日の午前中にカンボジアの王宮で歓迎式典が開催された後、グエン・スアン・フック国家主席は、ノロドム・シハモニ国王と会談をおこなった。両首脳は、COVID-19の感染が拡大したにも関わらず、近年、両国の相互協力関係がさらに強固なものになっていることを確認しあった。
フック国家主席とシハモニ国王は、COVID-19への対応における両国の緊密な協力と相互支援および、困難な状況下において両国民が示した伝統的な思いやりの精神、助け合いの精神を高く評価した。
両首脳は、今後も”良好な隣人であり、伝統的な友人として長期にわたり安定的に全面的な協力関係”を構築するために最善の努力を尽くすことを確認した。
ノロドム・シハモニ国王は、ベトナム政府に対して過去の大量虐殺政権からの救済とこれまでのカンボジアの国家建設と発展への貢献に対して感謝の言葉を述べた。シハモニ国王は、さらに今回のフック主席のカンボジア訪問は、両国関係の更なる発展に大いに貢献するだろうとして、両国関係の発展に期待を寄せた。
フック国家主席は、ベトナムの過去の国家独立へ向けた戦争と国の建設、発展においてカンボジアの果たした貴重な支援と素晴らしい友情を決して忘れず、カンボジアを常に尊重し高く評価していると述べた。
21日の午後にカンボジア上院議会のサイ・チュム議長と会談した際にもフック国家主席は、ベトナムとカンボジアの両国関係を更に強固なものとするために絶えず努力を続けるという決意を表明した。両国は、経済、貿易、投資、市民交流をさらに促進するために、法的な枠組みを構築するための立法機関の設立を進めることで合意した。
フック国家主席と政府高官のベトナム代表団は、ノロドム・シハモニ国王の招待を受けて12月21日から22日までカンボジアを公式訪問している。これは、ベトナムの第13回共産党大会が終了してから初の国家主席によるカンボジア訪問となる。
今回の公式訪問は、COVID-19感染拡大の影響があったにもかかわらずベトナムとカンボジア両国の関係が様々な分野で前向きに発展し続けていることを受けて実現したものだ。2021年10月までのベトナムとカンボジアの貿易総額は79億USDに達しており、これは前年同期と比べて87.5%の増加となっている。ベトナムは、カンボジアに対して総額280億USD以上の188件の投資プロジェクトがあり、東南アジアでカンボジアに投資している国のトップ5に入っている。
出典:21/12/2021 VNEXPRESS
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