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ベトナムエラー通信簿Vol.12
一時帰国中の妻との「藪の中」
冤罪は水に流して前を向く

 芥川龍之介の『藪の中』という小説があります。藪の中で起こった殺人事件に関して、尋問を受けた7人の証言を並べた話です。各人の証言が微妙に食い違い、真相が見えなくなるという内容ですが、仲間との仕事でも家庭生活でも認識の違いは良くあることです。そして、一旦思い込むと修正が難しいものです。

 今回は私の家庭内のエラー案件です。8月28日から10月24日までワクチン接種を兼ねて、2ヶ月弱の一時帰国になりました。ベトナム勤務以降、これほど長い日本滞在はありません。

 私は単身赴任、夫婦の会話はいつも同様成り立ちません。会話は妻の一方的な苦情表現から始まります。買い物から帰って、手を洗うよりも先に冷蔵庫に触ると、「汚いから触らないで!最初に手を洗って!」と小言がすかさず飛んできます。手を洗っていて水道の音が短いと、「ちゃんと洗ってない!」と決めつけます。私は10秒の手洗いで十分だと思いますが、妻は20秒以上石鹸と水を使わないと手洗いと認めていません。いわば定義の差だけですが、私には決定権がありません……。

 私たち夫婦の「藪の中」は、私の使った「ベッドのシミ問題」です。妻は前回帰国した時に私が付けたシミだと主張しますが、私には前回既にあったものと確信しています。しかし、妻に主導権があるので反論には証拠を提示する必要があり、もはや冤罪を覆すことは不可能です。

 通常2週間程度の一時帰国は口論で終わっていましたが、約2ヶ月の今回は、確定した冤罪はすべて水に流しました。何が正しいかより、どう解決するかが大事ですからね。

西田俊哉 Toshiya Nishida
アイクラフトJPNベトナム社長。生命保険会社に23年勤務の後、2005年に仲間とベンチャーキャピタル・IPO支援事業の会社を創業し、2007年に初来越。現在は会社設立、市場調査、不動産仲介、会計・税務支援などを展開。