保健省の情報技術局の代表は、ワクチンパスポートを発給するための条件を整えるため、各自治体は4月8日までに市民のワクチン接種のデジタル情報を確認する必要があると述べた。
保健省では、4月15日から市民に対するワクチンパスポートの発行を開始する。4月4日に開かれたワクチンパスポートに関する会議で、情報技術局の担当者は、「ワクチン接種情報が間違っていたり、充分に接種していない人にはワクチンパスポートは発行されません。それ以外の人は、特に何もしなくてもワクチンパスポートが発行されます。」と述べた。同時に情報技術局では、市民に対して、不正確な情報が反映されることを防ぐために、自分の接種情報を再度確認するように注意喚起した。
2021年12月に保健省が発行したワクチンパスポートのフォームには、氏名、生年月日、感染歴、ワクチン接種回数、接種日、接種ワクチン名など11の情報が含まれている。これらの情報は2次元QRコードに纏められる。
情報通信局によると、ワクチンパスポートはIDカードやパスポートなどの身分証明書と組合わせて使用される。個人情報保護の観点から、身分証明書の情報は、QRコードの情報には含まれない。QRコードの情報は、作成から12か月で期限切れとなる。QRコードの期限が切れると、ユーザーに通知が送られ、自動的に新しいQRコードが作成される。
ワクチンパスポート発給プロセスには以下の3つのステップがある。まず最初にワクチン接種施設は、ワクチン接種情報管理プラットフォームに登録されている情報を確認する。次にこのデータをワクチン接種施設がデジタル方式で承認する。このステップで、各地方自治体は、状況に応じてその地域の保健局、疾病予防管理センター、ワクチン接種施設に情報の承認作業を委任することができる。最後に保健省傘下の予防医療局が登録された情報を責任を持って承認する。
市民は、PC-Covid-19アプリまたは、電子健康手帳でワクチンパスポートが表示できるようになる。上記のアプリを使用していない場合、保健省のWEBサイトで、氏名、生年月日、性別、ID番号、ワクチン接種日などの情報を入力し、ワクチンパスポートを受け取るメールアドレスを指定すれば、ワクチンパスポートが受け取れる。このWEBサイトは今週末から運用が開始される予定だ。
保健省では、既にハノイのE病院、K病院、バクマイ病院でワクチン接種済みの人を対象にワクチンパスポートの発給を試験的に実施している。4月4日までにバクマイ病院は約6000回の接種に相当する2013人の記録を確認した。ホーチミン市では、ザーアン115総合病院でワクチンパスポートの発給テストが行われ、4月2日までに425人の情報が確認された。情報技術局では、ワクチンパスポートの発給テストを実施した他の病院について接種情報の確認件数を明らかにしていない。
同局は、「ワクチン接種データを入力した施設が、ワクチン接種情報の承認署名をおこなう責任がある。」と述べている。保健省は、今後も外務省と協力して、ワクチンパスポートの使用と確認方法、ワクチン接種データ、情報検索ウエブサイトの完成を進める。
COVID-19ワクチン接種ポータルサイトの統計によると、4月1日までにベトナムは全国で2億回以上のワクチン接種を実施しており、18歳以上の1回目接種率は100%、2回目接種率も99%となっており3回目の接種率も約50%となっている。12歳から17歳の子供については、1回目の接種率が99%で2回目も94%となっている。
しかし、公安省のデータによると、ワクチン接種情報管理データベース上では、4200万回分のワクチン接種情報が不明または、入力情報不足だとしている。情報技術局のドー・チューン・ズイ局長は、保健省は引き続き情報の確認を進め、ワクチンパスポートの発行方法に関するガイドラインを完成させる予定だと述べた。
出典:04/04/2022 VNEXPRESS
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