ハノイを除く全国の紫外線指数は7~10と非常に高い範囲にある。中でも、ホーチミン市、ニャチャン、カマウとカントーは一時的に10を超え非常に危険だ。
これは、4月13日に国立気象予報センターのホアン・ザー・ナム気象予報士が公表した内容だ。ハノイは、全国で唯一紫外線指数が4~7のやや高いに留まっている。
ナム氏によると4月14日には、北部地域のUV指数が9~10と非常に高くなり、その後2日間で徐々に低下する。中部と南部では、今後数日間UV指数が非常に危険な8~11で推移する。このようにベトナムは全国的に広範囲の熱波に突入している。
アメリカの環境保護庁(EPA)によると、UVインデックスは0~2が低いとされ、8~10になると25分間外にいるとで皮膚が火傷する可能性がある。UV指数が11以上の場合は、非常に危険とされており防護なしで15分以上日差しを受けると火傷を負う可能性がある。短時間でも強い日差しを浴びると、皮膚の火傷、黒ずみ、しわ、老化などを引き起こす。長時間紫外線を浴び続けると影響が蓄積され皮膚癌を引き起こす可能性がある。
紫外線指数は、高ければ高いほど皮膚に有害となる。中央皮膚科病院のホアン・バン・タム医師によると、紫外線にはUVA(波長が380~315nm)、UVB(波長が315~280nm)、UVC(波長が280nm以下)の3種類ある。
それぞれの紫外線が人体と環境に様々な悪影響を及ぼす。UVAは雲や霧を透過し肌を老化させる。UVBは、オゾン層や大気を部分的に透過し、日射病や日焼けを引き起こす。多くの人が日焼けするのはこの紫外線によるものだ。UVCは、最もエネルギー量が高く皮膚がんを発生させる可能性があるが、幸いなことにオゾン層によって遮断されている。
タム医師は、市民に対して紫外線のピーク時には外出を控えるなどして、紫外線の有害な影響から体を保護するための積極的な対策を講じることを推奨している。もし外出する場合は、SPF30以上の日焼け止めを使用することが推奨される。海水浴などではSPF50以上の日焼け止めが必要で、2時間おきに塗る必要がある。場合によっては日焼け止めの飲み薬も肌を守るのに有効だ。
また、帽子、サングラス、日傘、マスク、手袋、靴下などを着用して物理的に皮膚を保護する方が良い。1日に2~3リットルの水を飲み、スイカ、オレンジ、ザボンなど水分を多く含んだ果物を食べる。野菜を多く摂り肌にビタミンを補給して保護するなどの対策も重要だ。
紫外線の悪影響を避けるために、子供には特に注意が必要だ。子供の肌は未成熟で傷つきやすい上に、子供は屋外で飛んだり跳ねたりして遊ぶことが多く、大人よりも紫外線によって皮膚を損傷するリスクがかなり高い。
日焼けしたり傷んだ肌には、冷却材などを当てて肌を落ち着かせる必要がある。もし数日たっても状態が改善しない場合は、医師の診察を受けた方が良い。
出典:13/04/2022 VNEXPRESS
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