ハイフォン市のVSIP工業団地に入居する飯山精機ベトナムの従業員であったチン・クアン・ビンさんとグエン・バン・トゥアンさんは、会社から首をはさみで切られそうな人物の写真が添えられた解雇通知を受け取った。
ビンさんとトゥアンさんは、会社に9月23日からの退職願を提出し、会社は9月24日からの退職に同意した。
9月23日の午後、会社は、”能力が極めて低く改善の見込みもなく、就業規則で定められた社員の職務責任を果たしていない”という理由が書かれた2人の解雇通知に署名した。解雇通知には、人間の首をはさみで切るイラストが添えられていた。
多くの従業員がこの通知とイラストの内容に不満を表明し、社長と労働組合長に嘆願書を提出した。嘆願書の中で従業員は、外国人の役員が勝手に従業員の休憩室に入り、トイレの写真を撮って内部グループに報告していたことにも言及した。
この企業の従業員たちは会社が従業員を抑圧し、ベトナムの法令に反した扱いをしていると告発している。
9月26日にハイフォン経済特区労働組合の代表が、事実関係を確認するために飯山精機ベトナムの経営幹部、労働組合、従業員の代表と会議をおこなった。
この会議を通じて、ハイフォン経済特区の労働組合代表は、会社が解雇通知に暴力的な画像を添付したことは法令違反であり、労働者の不満を増幅させたと評価した。また、会社役員が労働者の同意なく労働者の休憩室やトイレの写真を撮影することも法令違反に該当すると指摘した。
この会議を通じて各関係者は、遅くとも9月27日の午後までに役員による謝罪文と今後同様の行為を行わないとする誓約書を受け取ることに同意した。また、遅くとも9月30日までに会社は、従業員の意見を聞くための社員会議を開催することとした。さらに、同社の労働組合は、就業規則の遵守状況を監督するための監査チームを設置することとなった。
出典:24/09/2022 VNEXPRESS
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