2022年10月までの外国直接投資(FDI)の推定実行額が174.5億USDとなり、前年同期と比べて15%増加した。
計画投資省の外国投資局のデータによると2022年10月20日までの海外からの新規投資、追加投資、株式投資の合計は224億USDとなり、前年同期比で5.4%減少した。しかし、FDIの推定実行額は174.5億USDとなり、前年同期比で15.2%増加している。2022年全体での推定実行額は210~220億USDに達するとみられており、前年より6.4%~11.5%増加すると予測されている。
外国投資局によれば、新規登録投資額は前年より減少したものの改善の方向に進んでおり、追加投資と株式購入投資は2021年を上回っている。2022年の新規投資登録ライセンスの発給件数は1570件と前年より14%増加しているが、総投資額は100億USD弱で前年より23.7%減少している。
現在、海外からの投資は経済部門21分野のうち18分野に及んでおり、中でも製造・加工業への投資が129億USD以上に達して全投資額の57.5%を占めている。
このデータによれば2021年10月までにベトナムに最も投資した国はシンガポールで、全体の23.8%となる53.4億USDを投資している。日本と韓国がそれに次いでおり、それぞれ42億USDと39億USDを投資している。
2022年10月20日までの累計ではベトナムには3万6000件近くの有効な外国投資プロジェクトが存在しており、登録投資総額は4350億USDを超えている。外国投資プロジェクトの累計実行額は2690億USDを超えており、有効な投資登録プロジェクトの投資額の61.9%を占めている。
様々な国際機関の調査においてベトナムは依然として外国人投資家にとって魅力的な投資先とされている。ベトナムのEU商工会議所(Eurocham)のアラン・カニー会頭は、現在多くの外国企業がベトナムを長期投資のチャンスがあり、質の高い投資が可能な国とみていると話す。
「これは、最近のレゴのカーボンニュートラル工場建設のようにEU諸国から多くの大規模投資がベトナムで実施されていることが証明しています。」とカニー会頭は10月25日に開かれたHSBSのイベントで述べている。
9月のファン・ミン・チン首相との会談でJETROハノイ事務所の中島所長は、ベトナムに進出している日系企業の55%が事業拡大を計画しており、これはASEAN域内で最も高い数字だと述べた。
また、日系企業の親会社1700社以上を対象に行った別の調査では、ベトナムは投資を拡大したい国でアメリカに次いで2位となっている。
出典:28/10/2022 VNEXPRESS
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