2022年11月までのベトナムの水産品輸出品目の中でエビ、パンガシウス、マグロの輸出量が急増しており、2022年の水産品輸出額が初めて110億USDを突破する可能性が出てきた。
これは、11月26日にホーチミン市で開催された”2023年の水産業界:課題の洗い出しと景気後退、金利上昇に対する解決策”と題されたセミナーでベトナム水産加工協会(VASEP)のチューン・ディン・ホエ会長が明らかにした情報だ。ホエ会長によれば11月までに水産品の輸出総額は100億USDを超えており、2022年の総輸出額は初めて110億USDを突破する可能性がある。
ベトナムの水産物の主要輸出先は、アメリカ、日本、中国、EUとなっている。その中で、EU、アメリカ、中国への輸出額が全体の50%を占めている。
ホエ会長は水産業界の全ての分野が平均17~18%の2桁成長を遂げたと述べた。中でもアメリカへの輸出額は初めて20億USDを突破し、イギリスも7番目に大きな輸出先に成長した。
2022年11月までの状況は非常に明るいが、VASEPによれば、購買力の低下、金利の上昇、為替レートの変動などの影響により徐々に水産品の輸出状況が減速しつつある。世界的な景気後退と高いインフレ率により世界の消費需要は減少している。そのためVASEPは今後水産品の在庫が増加し、安価な水産品を輸出しているエクアドルやインドとの競争が激しくなると予測している。
同様に経済学者のディン・テー・ヒエン氏も今年の年末だけでなく2023年以降も世界経済の景気後退は続くと予測した。水産業界は、世界的な景気後退の影響を直接受ける可能性が高まっている。
国内市場に関しても購買力が低迷しており、楽観はできない状況だ。「しかし、企業はあまり悲観的にならず、更なる発展のためにチャンスを探すべきです。」ヒエン氏は述べた。
ヒエン氏は、第4四半期には商業銀行システムが徐々に安定すると予測している。来年の初めごろまでには、証券市場と不動産市場も混乱から抜け出せるとヒエン氏は見ている。
出典:26/11/2022 VNEXPRESS
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