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AI需要がベトナム輸出を押し上げ HSBCが指摘する「米関税下でも伸びる構造」

ベトナムの韓国系企業のクリーンルームで製造される電子部品
(C)TUOI TRE

 AI需要が輸出成長を下支え

英HSBCは、人工知能(AI)需要の拡大がベトナムの輸出成長を押し上げているとの見方を示した。AI関連需要の高まりは、台湾や韓国の輸出を2025年に過去最高水準へと導いたが、同様の潮流がベトナムにも及んでいるという。

2025年の貿易額は9280億USDに到達

HSBCが公表した最新のリポート「Vietnam at a glance」によれば、2025年のベトナムの貿易額は前年同期比18%増の9280億USDと過去最高を記録した。米国の関税措置が続く中でも、輸出が拡大した背景には、前倒し出荷(フロントローディング)の効果に加え、AI需要の寄与があると分析している。

米国向け輸出は高水準を維持

HSBCは、米国向け輸出におけるフロントローディング効果は各国で鈍化しつつあるものの、ベトナムでは依然として高い伸びを示していると指摘する。直近3か月の移動平均では、前年同期比で約30%増と、他国を大きく上回る水準を維持している。

半導体・AI向け需要が世界貿易を牽引

背景には、米中間で激化する半導体競争を受け、AI向けプロセッサの需要が世界的に拡大していることがある。HSBCは、この状況下で電子関連製品の輸出は関税に対する「耐性」を持ちやすいと分析する。

台湾・韓国でもAI関連輸出が記録更新

AI関連輸出の拡大は、台湾と韓国の実績からも確認できる。台湾の2025年の輸出額は6407.5USDと過去最高を更新し、ロイターによれば、AI関連チップ需要の急増を的確に取り込んだ結果とされる。

韓国では、情報通信技術(ICT)製品の輸出が前年同期比12.4%増となり、2025年に過去最高を記録した。半導体輸出は22.1%増となり、AIデータセンターの拡張や記憶装置需要の拡大が追い風となった。

ベトナムもAI輸出の恩恵を享受

HSBCは、ベトナムもこのAI輸出の潮流を活用できる国の一つだと評価する。現時点では低~中価格帯の電子製品が中心であるものの、電子製品の輸出比率は2010年の5%から現在は35%へと急拡大している。

米国市場でのシェア拡大が追い風

製品選定に加え、米国市場でのシェア拡大も追い風となっている。2025年の対米輸出は前年同期比で約30%増加し、相互関税20%が課される中でも、携帯電話、繊維製品、履物などで輸出シェアを拡大した。

HSBCは、AI需要の持続的拡大が、今後もベトナムの輸出成長を下支えする可能性が高いとみている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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