AIカメラの映像をもとに現場で摘発
ハノイ市交通警察は、AIカメラの映像をもとに、ナンバープレートを隠すなどの違反行為を行っていた運転者を停止させ、処分した。AIカメラの画像から、13件のナンバープレート隠し行為が確認されたという。
AIカメラと連動した一斉取り締まり
ハノイ市交通警察によると、12月28日朝、ハノイ市交通警察は、市内各地の主要道路で一斉に巡回・検問を実施した。取り締まりは、ナンバープレートの隠蔽・改変、運転中の携帯電話使用、自作車両の走行、過積載・大型貨物の運搬などを重点対象とし、AIカメラシステムの支援を受けて行われた。
違反状況をリアルタイムで把握
業務の過程で、AIカメラは道路上で発生した違反行為を鮮明に記録し、交通警察が迅速に対象車両を特定。現場で停止させ、「人・車両・違反内容」を正確に確認した上で処分を行った。
1日で57件を処分、罰金総額は7億VND超
12月28日午前中だけで、交通警察は57件の違反を処分し、罰金総額は約7億VND(約420万円)に上った。車両13台が一時押収され、13人については運転免許の減点措置が取られた。
内訳は、
・ナンバープレート未装着のバイク:6件
・ナンバープレートの隠蔽・改変:3件
・積載物でナンバープレートを隠したケース:10件
このほか、バイク運転中の携帯電話使用14件、過大・不適切な貨物運搬8件などもAIカメラにより検出された。
危険行為の抑止と意識向上を狙う
ハノイ市交通警察のダオ・ビエット・ロン中佐は、ナンバープレートの隠蔽、運転中の携帯電話使用、過大積載や自作車両の走行はいずれも交通事故につながる危険性が高いと指摘した。
ロン中佐は、AIカメラの導入により、違反行為を客観的かつ継続的に把握でき、明確な証拠に基づく厳正な処分が可能になると説明。これが交通ルール遵守意識の向上につながると強調した。
今後もAIカメラ活用を拡大
ハノイ市交通警察は今後、AIカメラシステムの運用をさらに強化し、移動式の巡回・検問と組み合わせながら、交通事故の直接的な原因となる違反行為を重点的に取り締まっていく方針である。



















