メトロ2号線着工、交通インフラ発展への期待高まる
ホーチミン市で都市鉄道2号線(ベンタイン―タムルオン)の建設が正式に始まり、市民の間では交通インフラが大きく前進するとの期待が高まっている。
全長11.3km、2030年完成予定
報道によると、ホーチミン市都市鉄道管理局(MAUR)は1月15日朝、メトロ2号線の起工式を実施した。
MAURのファン・コン・バン局長によれば、同路線は全長11.3キロ、総投資額は55兆1790億VND(約3320億円)で、2030年第4四半期の完成を予定している。
起点はホーチミン市中心部のベンタイン駅で、カックマンタンタム通り、チューンチン通りを経由し、現段階の終点はタンビン駅となる。
市中心部と北西部を結ぶ重要路線
バン局長は、同路線が通過する幹線道路はいずれも交通量が多く、慢性的な渋滞を引き起こしていると指摘する。そのため、メトロ2号線は市中心部と北西部を結ぶ「放射軸」として位置付けられ、都市空間の再編と持続可能な公共交通の発展に寄与するとしている。
特別制度を初適用、欧州基準の技術導入
メトロ2号線は、都市鉄道開発に関する特別な制度・政策(決議188号)を初めて適用するプロジェクトである。
これを受け、MAURは欧州基準に準拠した先進的な技術を採用し、路線間の技術的な不整合を回避するとともに、将来の都市鉄道ネットワークの統一的な発展基盤を整える方針である。
同プロジェクトは、第14回ベトナム共産党全国代表大会を記念するホーチミン市の重点事業の一つにも位置付けられている。
公共投資への転換が「起爆剤」に
長年延期が続いてきたメトロ2号線の着工について、多くの市民は、資金をODAから公共投資へ切り替えた判断が、手続きの簡素化と主体的な事業運営につながったと評価している。
ある市民は「2010年に承認された計画が数々の障害で遅れてきたが、公共投資への転換が停滞を打破する鍵となったのは間違いありません」と指摘する。
メトロ1号線の教訓を生かせるか
別の市民からは、メトロ1号線(ベンタイン―スオイティエン線)の経験と新たな制度を踏まえ、「工期を最大限短縮すべき」との見方を示す。
また、十分な資金・人材・資材を最初から投入すれば、ホーチミン市の交通インフラは飛躍的に発展すると期待する声も上がっている。
工事期間中の交通混雑を懸念
一方で、工事期間中の交通への影響を懸念する人も少なくない。
特に、カックマンタンタム通りは通勤・通学の主要ルートであり、平時でも渋滞が激しい。工事が長期化すれば、市民生活への負担はさらに増すとの声も聞かれる。
交通分散策の具体化が課題
全長11キロ超、工期5年の大規模工事であることから、施工や交通整理が不十分であれば、タンビン駅からベンタイン市場までの交通軸に深刻な影響が及ぶとの指摘もある。ホーチミン市当局には、具体的な交通分散策の提示が求められている。
開業後は1日14万人輸送、公共交通比率引き上げへ
MAURによると、開業初期段階でメトロ2号線は1日約14万人を輸送でき、これは現在のメトロ1号線利用者数の約3倍に相当する。
ホーチミン市は、都市鉄道による公共交通分担率を2030年に20~30%、2035年に35~50%、2045年には50~60%へ引き上げる目標を掲げている。
「遅れず、同じ失敗を繰り返さないことが重要」
市民からは、新たな制度と市当局の強い姿勢に期待を寄せつつも、「メトロ1号線の教訓を十分に生かし、同じ過ちを繰り返さないことが重要だ」との声が上がっている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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