ベトナムビジネスならLAI VIENにお任せください!入国許可、労働許可証、法人設立、現地調査、工業団地紹介などあらゆる業務に対応します!お気軽にご相談ください!

【災害】豪雨被災地ケサン再建本格化 住民の拠り所に

土砂崩れによって崩落したケサン地区の第3A集落の住宅
(C)THANH NIEN

豪雨で深刻な土砂崩れ

2025年11月中旬、長引く豪雨により、クアンチ省ケサン地区の第3A集落で大規模な土砂崩れが発生した。少なくとも15世帯が影響を受け、うち12世帯は特に危険な状況に置かれ、長年暮らしてきた住居を離れざるを得なくなった。

土砂に埋もれた自宅を前に、住民の一人は「一生かけて建てた家なのに、どうしていいかわからない」と声を詰まらせ、早期の支援を切実に訴えた。

家と生計を同時に失う住民も

幹線道路沿いに25年以上暮らしてきた住民は、安定していると思っていた土地が激しく崩れたことに大きな衝撃を受けたという。別の世帯では、築10年以上の家屋が完全に倒壊し、住居と商売の両方を失う被害に見舞われた。

地元当局によると、当面は生活の安定を最優先とし、地質や構造の調査結果を踏まえて、擁壁の建設や、必要に応じて再定住の方針を検討するとしている。

調査の遅れと是正

被災現場では、背後の谷沿い斜面が約170メートルにわたって崩落し、深さ15メートル、幅30メートル、総面積は5,000平方メートルを超えるなど、被害は極めて深刻であった。

地形の複雑さや作業環境の悪さから調査と設計に時間を要し、対応の遅れについては、ファン・ミン・チン首相から指摘を受けた。これを受け、省当局は問題点を認め、緊急事態を宣言して是正に踏み切った。

住民12世帯は一時的に、旧労働連盟庁舎の2階建て施設へ移され、生活と治安の確保が図られている。

軍を動員した緊急工事

12月15日以降、クアンチ省は第4軍管区および第12軍団と連携し、「クアンチュン作戦」と称する迅速対応の方針のもと、斜面崩落対策工事に着手した。現場では重機と兵士、技術者が昼夜を問わず作業を続けている。

自宅前で工事が進む様子を見た住民は、「正月前に家へ戻れると思うと安心した」と胸をなで下ろした。工事は、単なる防災施設にとどまらず、不安な日々を送る住民の精神的な支えとなっている。

年内完成を目指す

工事には400人以上の人員と30台超の車両が動員され、12月31日までの完成を目標としている。事業費は自然災害復旧費などを原資とする約180億VNDに上る。

12月17日の政府会議で、首相はクアンチ省の迅速な対応を評価し、住民の安全と安心を最優先とする姿勢を改めて強調した。被災地ケサンでは、崩落の不安が徐々に和らぎ、再び家に戻れる日が近づいている。

本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN