認知症か健忘症の発症と思わせる失態がたまにありまして、ある歯科医師にご迷惑をおかけした話です。私の日曜日は通常は完全なオフ状態。予定が入ると忘れないようにしていますが、その日だけは頭の中までオフ状態でした。
カレーを作って食事をした後で、暇つぶしにゴルフの練習場に出かけました。今までの欠点を修正しようと熱が入り、練習時間がやや長くなりました。練習を終えて、家飲みのためにコンビニでつまみを買い始めたところに、1本の電話がかかってきました。
歯科医師からの電話で、一瞬で思い出しました。その日は3月12日で立川志の輔師匠のホーチミン市公演の日。1ヶ月前に先生から頼まれてチケットを2枚買い、一緒に行く約束をしました。待合せは開演30分前に会場のホテル前、私が来ないための電話でした。
手にしていたつまみを慌てて元の場所に戻し、急いで会社に向かいます。チケットを会社の机の中に入れていたからです。失態の最大の要因がここにあり、日曜日のオフィスはシャッターが閉じられていて入れません。大声で叫んで守衛さんにカギを開けてもらいました。
チケットを2枚持って、ゴルフウェアのまま小走りに会場に向かいました。到着は開演の10分前。先生には最低限のご迷惑で済ますことができましたが、会場は満員でクーラーがビンビンに効き、半袖シャツ、短パン、汗びっしょりの私には罰が当たったようです。
いつもながら深みのある志の輔落語で心はほっこりと暖かな気分になったのに、身体は寒々と凍えていた失敗談です。