中東情勢の影響下でも輸出が大幅増
中東における地政学的緊張など多くの課題に直面する中でも、ベトナムの2026年第1四半期の輸出は力強い成長を維持した。
同期の輸出総額は約970億USDに迫り、前年同期比で17%超の増加となった。
年初から加速、電子関連が牽引
例年、第1四半期はテト(旧正月)の影響で経済活動が停滞しやすい時期である。
2026年はこれに加え、2月末に発生した中東の軍事衝突により、燃料価格の上昇や物流コストの変動、受注停滞などの影響が3月に集中した。
それにもかかわらず、3月前半までの輸出額は約970億USDに達し、前年同期比17.1%増となった。
主な成長分野は以下の通りである。
- コンピューター・電子部品:40.3%増
- 携帯電話・部品:23.1%増
- 機械設備・部品:18.2%増
農林水産品も堅調、畜産が大幅伸長
農林水産分野の輸出額は166.9億USDとなり、前年同期比5.9%増となった。
分野別では、農産品が89.3億USDで引き続き主力を維持した。
特に畜産品は1億9,770万USDと、54.3%の高い伸びを記録した。
水産品は26.2億USD(13.3%増)と好調を維持した一方、林産品は需要減少の影響で41.1億USD(2.4%減)となった。
また、ゴム輸出は数量・金額ともに増加した。中東情勢による原油価格上昇が合成ゴムのコストを押し上げ、天然ゴム需要を支えたためである。
コショウも好調で、輸出量・金額ともに大幅増となった。
輸出は経済の支柱として機能
2025年の輸出入総額は9,300億USDを超え、過去最高を記録した。
同年もインフレや為替変動、対米関税などの課題に直面していたが、企業の市場開拓努力により成長を維持した。
水産業では、EUの技術規制緩和やCPTPP拡大(英国参加)などが追い風となり、輸出額は初めて113億USDに達した。
企業はコスト増と需要減に対応
2026年に入り、中東情勢の影響で燃料価格上昇や輸送遅延が発生し、多くの企業が影響を受けている。
欧米市場への依存度が高い企業では、需要減少やコスト増の圧力が強まっている。
企業はこれに対応するため、
- 顧客との再交渉
- 高付加価値製品へのシフト
- コスト削減と効率化
などの対策を進めている。
地理的優位が果物輸出に追い風
海上輸送の遅延により、欧米から東北アジア市場への供給が制約される中、ベトナムは地理的優位性を活かして市場シェア拡大の機会を得ている。
東北アジアは果物輸出の約80%を占める主要市場であり、2025年の85億USDから2026年は100億USD達成も視野に入る。
肥料など一部業種は価格上昇を活用
世界的な肥料価格の上昇を受け、国内メーカーは輸出を拡大し収益機会を確保している。
一方、コーヒーやコメなど一部品目は価格調整局面にあり、企業は在庫確保や市場回復を見据えた戦略を取っている。
今後は構造転換と制度整備が鍵
今後の輸出拡大に向けては、より高い品質基準や市場要求への対応が不可欠となる。
特に中国市場では規制強化が進んでおり、企業には生産プロセスの標準化と透明性向上が求められている。
また、水産業界からはインフラ投資促進や規制整備など、さらなる制度支援の必要性が指摘されている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN




















