ホーチミン市メトロ1号線タンカン駅（ビンタイン区）は、ベンタイン-スオイティエン間の高架駅で最大規模であり、現在93%が完成している。
約10年の建設期間を経てメトロ1号線（ベンタイン-スオイティエン）の進捗状況は92%に達した。この路線には、バンタイン駅、タンカン駅、タオディエン駅、アンフー駅、ラックチェック駅、フックロン駅、ビンタイ駅、トゥードゥック駅、ハイテクパーク前駅、スオイティエン駅、ミエンドンバスターミナル前駅の11の高架駅とバーソン駅、ベンタイン駅、市民劇場前駅の3つの地下駅がある。
高架駅の中で、ビンタイン区のサイゴン橋に隣接するタンカン駅は、最大級の規模と独創的な建築デザインを誇り、ホーチミン市初のメトロを象徴する駅となっている。現在この駅は93%が完成し、2023年第1四半期に完成が予定されている。
タンカン駅は、屋根と照明システムが完成し、外観も設計通りに仕上がりつつある。ドーム型の屋根は6200㎡あり、日本製のプラスチックコーティングされたグラスファイバーカバーが使用されている。
駅の全景。隣はディエンビエンフー通りとサイゴン橋のたもと。この駅は将来的に1号線と5号線の接続駅となるため複々線使用となっている（他の駅は複線）
タンカン駅は2階建てで全長は137m、幅46m、高さは32mとなっている。1階入口にある階段は切符売り場とホームに続いている。1階部分にはテクニカルエリア、レセプションホール、消防エリア、駐車場などが備えられる。
2階は、切符売り場と入場ゲート、管理事務所、土産物店、エンジニアルームなどが設置される予定。
階段とエスカレーターが2階に通じており、乗客が上り下りできるようになっている。駅にはエレベーター3基、エスカレーター3基と6か所の階段が設置される予定だ。
タンカン駅は複々線で列車が簡単に方向転換できるようになっており、主往来的に別の路線と接続される。この駅の天井は、他の高架駅とは異なり天井中間部分が空いておらず、全体が覆われている。
他の駅と異なり、天井部分が完全に閉じたタンカン駅の屋根内部
外側の2本のレールは採光のために開放されており、駅の風通しをよくし、乗客が外の景色を簡単に楽しめるようになっている。屋根は、外側に5m張り出しており、駅に雨が侵入するのを防いでいる。
駅の構内はタイル張りで、黄色の視覚障害者誘導用ブロックが設置されている。列車側にはアルミとガラス製のドアが設置されている。また、入り口部分には、列車が停車した時の出入りを示す矢印が描かれている。
駅のホームには24本の街灯が設置され、その隣には掲示板を設置する柱がある。駅の天井と側面には、今後監視カメラ、信号ケーブルなどが設置される予定。
出典：13/10/2022 VNEXPRESS
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