クアンチ省で80kg以上の火薬を含んだ重量227㎏の不発弾MK82が発見され、周辺の住民約100世帯を避難させた後に安全に処理することに成功した。
11月19日の朝、クアンチ省フーンホア県で工兵隊が不発弾処理をおこなった。戦争中に投下されたとみられるこの不発弾には時限式信管M906が装着されており他の場所へ輸送することが出来ない状態だった。この不発弾は、近所の農家が農場建設中に地下約1mの地点で発見したものだ。
クアンチ省軍事司令部の工兵部隊を指揮するホー・ビエット・フン中佐によると、この爆弾は最大半径1500mの範囲に被害を及ぼす可能性がある非常に危険な不発弾だった。不発弾を動かすことが出来ないため、周辺地域の住民約100世帯を避難させてた後、工兵部隊が、不発弾処理専用の特殊な切断機を現場に持ち込んで不発弾処理をおこなった。
この切断機は遠隔操作が可能で、信管の切り離しに無事成功した。その後、信管はその場で処理され、残った不発弾は不発弾処理センターへ輸送された。
過去2年間にクアンチ省の工兵部隊は遠隔操作の切断機によって様々な種類の不発弾201発を処理している。そのうち4発については、非常に危険な状態であったため、その場で爆破処理が実施されている。
1954年から1972年までクアンチ省のベンハイ川が暫定的な国境線となり南北ベトナムを分断していた。そのため、クアンチ省は全国で最も爆弾と地雷の被害を受けている省であり、省面積の83%が地雷に汚染されていた。
出典:20/11/2022 VNEXPRESS
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