ダナン市は2030年までに市民一人当たりの域内総生産（GRDP）を2022年の約2倍となる2億VND～2億2000万VND（約113万円～124万円）とする目標を設定した。
3月24日に開かれた会議で、ダナン市人民評議会は2050年までを見据えた2021年から2030年のダナン市発展計画決議案を承認した。2022年のダナン市の一人当たりのGRDPは、1億260万VND（約58万円）で、2021年から13.8％増加している。
ダナン市は、2021年から2030年の年間平均経済成長率を9.5~10％に設定している。2030年のダナン市の経済構造は、農林水産業が1~2％、製造業・建設業が29~30％、サービス業が61~62%を占めると予測されている。
2021年から2030年にかけて、ダナン市は毎年3万2000人～3万5000人の新たな雇用を創出し、失業率を5%未満にする目標を掲げている。また2030年までに正規の訓練を受けた労働者の割合を66％まで引き上げるとしている。
ダナン市では今後、毎年平均9~11％の予算収入増と11~12％社会発展投資資本の増加を目指しており、2021年から2030年にかけての社会発展投資総額は800兆VNDに達する見込みだ。
また、人口も2021年以降は年間平均2.9%増加し、2030年には市内の人口が156万人に達すると予測している。一人あたりの平均住宅床面積は2030年に少なくとも32㎡となる。
この計画によれば、ダナン市は、リゾート開発や国際イベントセンターと連携した観光事業、ハイテク産業とIT・通信事業、港湾・空港と連携した物流サービスと国際金融サービスの2つを中心としたサービスセンターという3つの柱によって、経済発展を促進する。
ダナン市は、2030年までに、スタートアップ、イノベーション、観光、貿易、金融、物流、ハイテク産業、IT産業、裾野産業において、国内並びに東南アジアで最大規模の社会経済センターとなることを目指している。また、中部と中部高原地帯の経済成長を牽引する港湾都市として重要経済地域を目指すとしている。
ダナン市は、ベトナムの5つの中央直轄都市の1つであり、ハノイから約766㎞、ホーチミン市からは約961㎞のベトナム中部に位置し、総面積は1285.4㎢、人口は123万人となっている。
出典：24/03/2022 VNEXPRESS
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