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【経済】縫製業界に回復の兆し

(C) VNEXPRESS

縫製業界の多くの企業で2024年第1四半期の輸出額が前年同期比で10~15%増加しており、第2四半期から第3四半期にかけての受注状況も順調だ。

Saigon Garment 3社の代表者は、縫製品の輸出は回復の兆しを見せており、同社でもすでに6月までの注文を受けていると述べた。

「アメリカのマーケットから注文が戻ってきたので、当社の2024年第1四半期の売上高は前年同期比でプラス成長になりました」とSaigon Garment 3社の代表者は話す。

同様にGarment 10社のCEOであるタン・ドゥック・ヴィエット氏も、2024年第1四半期の売上が前年同期比で15%増加したと述べた。同社では、既に第2四半期末までの注文を多く受注しており、一部の製品については第3四半期まで注文が来ている。

ヴィエット氏によれば、Garment 10社では、売上を拡大するために、マーケットからの僅かなチャンスも活用し、新規顧客開拓を進めてきた。2024年の同社の売り上げ目標は、2023年から6.6%増の4兆5000億VNDと設定された。利益目標も、昨年から5.7%増の1300億VNDに設定されている。

タインコン社もマーケットは回復傾向にあるとして、2024年の売上目標を3兆7070億VNDに設定し、利益目標についても前年比20%増の1610億VNDとしている。

ベトナム縫製協会(VITAS)のヴ―・ドゥック・ザン会長も、マーケットには明るい兆しが見えており、昨年よりも受注量が増加していることで、縫製関連企業の回復が進んでいるとの見方を示す。2024年の縫製業界の輸出目標440億USDは、完全に達成可能な数字だとザン会長は見ている。

税関の最新データーによれば、2024年第1四半期の縫製業界全体の輸出額は、95.3億USDに達し、2023年から9.62%も増加している。

VITASでは、2024年に入ってから現在まで、世界中のアパレルメーカーとサプライチェーンがベトナムを製造と発注の場所として選ぶようになっていると分析している。

縫製産業は回復の兆しを見せているが、紅海での紛争、ロシアとウクライナの衝突、国家間の貿易摩擦などがますます複雑化しており、各企業は、将来に依然として不安を感じている。

ヴィエット氏は、世界情勢の変動によって、多くの企業は高い期待をし過ぎないようになったと指摘する。特に紅海ではボトルネックが塞がれたことで輸送コストが上昇して、企業の利益を圧迫している。さらに各企業は、グリーン化、製造企業の責任拡大、ESG(環境-社会-企業統治)、デジタルトランスフォーメーションなどの各ブランドが求める要望を満たすために増資のプレッシャーにもさらされている。

ザン会長も同様の観点からEUはベトナムの縫製産業にとって巨大な輸出マーケットであるため、ベトナム企業は、EUグリーンディールの影響を受けるリスクがあると指摘する。そのため、ベトナム企業は競争力を維持し、グローバルサプライチェーンのニーズを満たしていくために、グリーン変革の波を積極的に歓迎し、生産工程を調整して、新しい技術に投資していく必要がある。

2023年のベトナムの縫製産業の輸出額は、2022年から8.4%減少して403億USDだった。アメリカやEUなど主要マーケットのインフレは購買力を減退させ、金利の上昇、為替レートの変動などによって企業の収益が圧迫されている。

出典:2024/04/08 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載