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ベトナムニュース【経済】2023年第1四半期の経済成長率は3.32%

(C) VnEconomy

2023年第1四半期のベトナムのGDPは、前年同期比で3.32%増となった。この数字は、第1四半期としては、新型コロナの影響を受けた2020年とほぼ同じで、過去12年間で最低レベルだ。

これは、3月29日に統計総局によって公表された数字だ。
発表された統計データによれば、農林水産分野は2.52%増加し、GDP全体の8.85%に寄与している。製造と建設業界は、原材料価格の高騰と受注量の減少をうけて0.4%減となった。

現時点での経済成長の原動力はサービス業で、第1四半期の成長率は6.79%増となり、全体の成長率の95.91%に貢献している。

統計総局によれば、サービス業は、コロナ後の経済開放政策と効果的な内需刺激政策によって明らかな回復傾向を示している。

全体の経済構造では、農林水産業が全体の11.66%、製造業と建設業が35.47%、サービス業が44%弱を占めている。この比率構成は、昨年とほぼ同じだ。

2023年第1四半期は、輸出額の減少も見られた。輸出入総額は1542.7億USDで、前年同期比13.3%のマイナスとなった。(内訳は輸出が11.9%減、輸入が14.7%減)

輸出入額が減少した原因としては、多くの国で金融引き締め政策がとられたことで世界経済の回復が遅れ、ベトナムの主要輸出相手国の消費需要が停滞したためだと考えられている。ただし、貿易収支としては、依然として40.7億USDの黒字を維持している。

2023年第1四半期の経済成長率について統計総局のレ・チュン・ヒウ副局長は、政府の議決01号で示された5.6%という想定シナリオを下回っていると述べた。そのため、政府が設定した2023年のGDP成長率目標6.5%を達成するためには、残りの3四半期で平均7.5%の成長が必要という計算になる。

「第2四半期の経済成長想定シナリオは6.7%を維持しますが、第3四半期と第4四半期については、それぞれ想定シナリオよりも1ポイントと0.9ポイント高く設定する必要があるでしょう」とヒウ副局長は述べた。

世界経済が困難な状況にありベトナムに悪影響を及ぼしていることは間違いないが、年末に向けて経済成長を牽引する可能性のある成長分野が存在するとヒウ副局長は指摘する。

まず、第1に今年は、コロナ後の経済回復を支援するためのインフラ投資など公共投資が盛んになるとみられている。公共投資は経済成長を支える重要なソリューションであり、今年の初めから政府は公共投資を促進するために多くの措置を講じている。

2つ目は、新型コロナから2年が経過し、住宅需要の回復が期待されることだ。ヒウ副局長は、住宅需要は国民の所得の増加に依存しており、特に今年の7月以降に政府が公務員の基本給を引き上げることがプラスに作用するとみている。

3つ目は、2023年後半に世界経済が回復し、ベトナムの製造業と輸出の状況が改善すると予測されていることだ。また、第1四半期には海外からのベトナムへの旅行者が急増したことで、旅行業界の売上が前年同期から3.4倍に増加している。

出典:29/03/2022 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作