ホーチミン市1区の中心部や7区のフーミーフンエリアでは、主要な道路に面した店舗物件の家賃が25~40%も下がっている。
ホーチミン市中心部の大通りに面した物件の賃貸料は、COVID-19の影響で急激に下落しており、2019年同時期に比べて最大で40%下落した物件もある。
ホーチミン市で最も賃料が高いエリアの1つであるドンコイ通りでは、通りに面した多くの店舗が閉鎖され、売却や賃貸を知らせる張り紙が貼られている。中には40%割引と記載されているものもある。
2019年より以前は、中心部の大通りに面した路面物件はゴールデンエリアとして知られ、需要過多によって水面下で価格交渉が行われ、実際の賃料はほとんど開示されてこなかった。
1区の商業用店舗を扱う不動産仲介業者によると、ホーチミン市中心部のビジネスエリアにおける空き物件リストはかなりの長さで、過去10ヶ月間に渡って増え続けている。
多くの物件では賃料が15~25%値下げされており、中には30~40%も値下げしている物件もあるが、賃貸市場は依然として低迷し続けている。
一方、ホーチミン市7区のフーミーフンエリアでも、COVID-19以前の賃貸価格に比べて20~30%の下落が起きている。周辺の主だった大通りの路面店舗も、過去9ヶ月の間にその多くが閉店に追い込まれた。
市場調査会社の分析によると、中心部の路面店舗などは1㎡当たりの賃貸料は大きく下がっているものの、通常は2~3階建て以上なので賃貸面積が200~400㎡以上になる。現実的な賃料は高く、借り手の予算をオーバーしてしまう。
一方、COVID-19の影響により、現在ホーチミン市1区とその周辺には多くの空き物件が出ており、賃料も下落し続けているため、借り手には立地と価格について多くの選択肢がある。
以前に比べて借り手が有利に交渉を進められるため、中小規模の事業主は、リスク回避で慎重に交渉を進めるようになっている。
出典:04/11/2020 VNEXPRESS
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